想いの束
- 2026/04/23 22:47:58
投稿者:Litsu☆
それは、もう‥一瞬なんだ。
目と目が合った瞬間、その焦点が真っすぐに
ぴったり一致してしまって、はずせなくなる‥。
二人はそのとき、二人以外のノイズを全て消し去ってしまう。
世界は二人だけ。
二人だけの世界になる。
想いの波長が、わたしの瞳からあの人へと止め処なく流れだす。
泉のようにあふれ出す熱い想いを、自分ではどうすることもできない。
それは、もう‥おたがいに共鳴し、制することが出来ないのだ‥。
わたしとあの人が、この見えない、限りなく透明な束でつながってゆく。
何ものにも邪魔されず貫き通される、真っすぐな「束」だ。
一秒という時間は何万倍にも引き延ばされ、その瞬間
わたしの心のうちに未来を垣間見せる。
あの人はわたしのそばに居て、わたしは赤いエプロンを着けて
笑顔で笑いながら朝食を作っている。
朝はトーストだ♪
あとは目玉焼きとサラダ、それに果物入りのヨーグルトがいいかな?
白い壁の部屋に、わたしとあの人の仲むつまじい幸せな生活が見てとれる。
ああ‥この二人は結ばれてる‥。このふたりはこのままだと‥
‥きっと結ばれる‥
‥決まって、しまう‥
そう。
そう‥思った。
ああ‥なつかしい‥
‥あのとき‥
わたしは‥なぜ‥?
懸命に、それを打ち消そうとしたのか?
きっと誰にも分からない。
わたしがどんなにバカだったか‥
きっと誰にも分からない。
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