ヘレン・メリル・ウイズ・クリフォード・ブラウン
- 2010/04/26 21:38:25
投稿者:bono
ヘレン・メリル
「ニューヨークのため息」と表現した人がいました。
たしかに・・・
切なく、なにげなく、かすかな・・・ため息。
女を歌っていますね。
ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥは・・・・
一度は耳にした事があるかもしれません。
ブラウンのトランペットも最高です。
全員がヘレンをサポートしています。
けして、媚びるのではなく。
一つの結実した世界です。
理論的にもよく勉強してるのに驚きました。
私はライナー、音楽の本はほとんど読む事はありません。
芸術に人種による感性の違いは存在する気がします。
黒人、白人、日本人・・・・
いろいろなJAZZがあって良いのでは?
それが「音楽の魂」だと考えています。
このアルバムはその面でも秀作です。
音楽が人種の壁を壊しアートに昇華した名盤だと
私は思います。
後世に残る1枚でしょうね。
こんばんはw
いつもうちのサークルに ご意見いただいてありがとうございます。
「ヘレン・メリル・ウイズ・クリフォード・ブラウン」は、自分が好きなヴォーカルのアルバムでも
3本の指に入るくらい 好きなアルバムです。
おっしゃるとおりで、だれが名づけたのか「ニューヨークのため息」と例えられた彼女の
ビロードヴォイスは、何度聴いてもこちらの方がため息が出ちゃいますね。
彼女のセクシーな歌の間を、これまたトランペットの名手ブラウニーが 合いの手を入れるがごとく
効果的なアドリブを聴かせる絶品の演奏を聴かせてくれます。
ヘレンという女性、、、今では考えられないんですが、当時としては相当なチャレンジャーで
1950年初頭のアメリカでは、まだまだ黒人に対する人種差別が激しく、黒人系のジャズと
白人系のジャズとは 対立していたようです。
そこへ持ってきて、白人女性の彼女が、いくら優秀だとは言えブラウニー以下 全てを黒人の
メンバーで固めて録音するなんてのは、前代未聞だったそうで 変人呼ばわりもされたらしいです。
彼女の勇気ある挑戦は、見事成功し ジャズヴォーカルアルバムの頂点に立つ 本アルバムが生まれ
現在でも 多くのジャズファンに愛聴され続けています。
なかなか出来ることでは無いですね。