ギリシャ サントリーニ島 メッサリア村
- 2024/05/24 00:54:59
神は乗り越えられる試練しか与えない。。
ピンチはチャンス。。困難を乗り越えてたからこそ今がある。。。
聞きなれたフレーズですね。
サントリーニ島の小さな村 Mesaria(メッサリア)で、
歴史的な危機を乗り越えた人達との出会いがありました。
2009年から始まった、ギリシャの経済破綻。。
毎日のように〈ギリシャ危機〉という言葉が
ニュースから流れ続けた時期もありました。
失業率が急上昇し、社会は大混乱。
私たちを迎えてくれたプチホテルのオーナー夫婦、
エマニュエル・ティナ夫婦とその親族たちの多くが
職を追われることになり、路頭に迷うことになってしまいました。
希望が見えないギリシャ本土から、エマニュエルの出身地サントリーニ島に戻り、
廃墟となっていた古い持ち家を、自分たちでリフォームしてプチホテルに。
予約サイトなどで、誠実で家庭的なホスピタリティーが高く評価され、
世界中から宿泊客が集まってくるまでになりました。
プチホテルの名前はエマンティーナ(Emmantina)
Emmanuel&Tina夫婦の名前を組み合わせているとのこと。
海外旅行の醍醐味といえば、世界遺産などの有名観光地、
その地での買い物や食事であることは言うまでもありません。
でも、そういう場所から少し離れて、
普通の人達が、普通に暮らしている住宅地に滞在して、
生活そのものを垣間見るというのもとても楽しいものです。
メッサリア村はうってつけの場所でした。
とりたてて有名な観光地はありませんが、
幼稚園や学校などがあり、地元の子供達の姿を見ることができます。
ときには、言葉を交わしたり、挨拶をしたり、
ちょっとしたイタズラと出会ったりします(苦笑)
お土産物屋さんはありませんが、
地元の人達が買い物をするスーパーがあり、
食材などを買い込むのも楽しいものです。
洗練されたアートギャラリーはありませんが、
地元の主婦たちが育てている草花、
玄関先に無造作に置かれた自転車や三輪車、
ゴミ収集場所(笑)なども目にする機会があります。
着飾ったセレブ系リゾート層は見かけませんが、
井戸端会議をしている奥さん達から話しかけられたりします。
落書きがあったり、ちょっと荒れていたりするんだけどね。。
だって、住宅街なんだもん♪
日本人の大多数が、古きゆかしき京町家や白川郷に
住んでいるわけではないように
サントリーニの人達の多くが、お洒落で洗練された白い街並みと
ブルードームの中で暮らしているわけではないのです。
もっと、カラフルなんですよっ(爆笑)
ブーゲンビレアが、これでもかと美しく咲き乱れる家庭的なB&Bでした。
https://www.tripadvisor.it/Hotel_Review-g968383-d10314458-Reviews-Emmantina-Mesaria_Santorini_Cyclades_South_Aegean.html
室内は伝統的なケーブハウス♪
小工場として近所の人達が働いていた時期もあったらしく、
私たちの部屋では、女性達が集まって籠を編んでいたそうです。
キッチン付きなので、スーパーでお惣菜や冷凍食品などを買い込み
夕食として楽しみました♪
バイクで走る音、近所の奥さん達や子供達の声などなどの生活音♪
そこで暮らしているような雰囲気を味わうことができます。
朝食は、ティナの心がこもった家庭料理♪
ブーゲンビレアの咲き乱れた、
独特の色使いのアウトドアリビングでいただきました。
エマニュエル・ティナ夫婦は、
私たちのサントリーニの父母といって過言ではありません。
https://www.emmantinahouses.gr/en/view_articles/aboutus.html
私たちのサントリーニのお母さんティナの笑顔と声です。
当時のギリシャ本土の荒れた街並み、
廃墟となっていた古い家をリフォームする過程、
そして、エマンティーナを立ち上げるまでの経験などを
ギリシャ語で説明しています。
とても懐かしいです。また会いたいな♪