Nicotto Town


なるべく気楽に気楽に~!


精神的な疾患を持ってる私の気楽に気楽に生きたい願望です~!
ちょこちょこ愚痴も入りますが、嫌な思いをされる方がいたらすみません><

最期の夜月

第四十五章
寝室へと入るなり、彼はすっかり眠ってしまっている様だった。すやすやと眠っている彼の腕の包帯に目が行った私は、少し一緒に横になろうと思い、仕事着から部屋着へと着替え、私の方を向いて寝ている彼に向き合う様に横になった次第だ。彼の腕へと手を添え、ゆっくりと摩った。…ゆっくり大事に...


最期の夜月

第四十四章
部屋へと戻った彼と私は、…「いつから入居できるんだろうね」と楽し気に笑う彼に、…「そうだね、早目に入居したいね」と不思議と私を笑顔にしてしまう彼だ。…良かった…いつも通りの彼に戻ってる…と安心した私がいた。&helli...


最期の夜月

第四十三章
すっかりと夜も更けて来た頃、少し肌寒くなって来た様に感じた私は…「肇さん?帰ろうか」と声を掛けた。…「うん…」そう答えてくれる彼の手は少し震えていた。…ここからだと1時間程は掛かるであろう場所へと来てしまった。…「肇さ...


最期の夜月

第四十二章
海沿いでも寄りながら帰ろう…そう思った私は大分遠回りにはなるが、海沿いへと車を走らせる事にした。ほんの少し窓を開けていた事もあって、潮の香りがする。少しだけ波の音でも聞こう…そう思った私は車を停める事にした。波の音が心地良い…そう思い私は車を降り...


最期の夜月

第四十一章
不動産へと入るなり肇さんは担当の方と談笑している様に見えたが、とてもいつも通りの明るい笑顔とは程遠い笑みを携えている様にも見えた。彼は直ぐに私が来た事に気付き、「美月さん!おかえり」と声を掛けてくれた。通常とは全く違う笑顔に私は、担当の方に、…「すみません、今迄のお話とこれ...





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