【第12話】シン・ラジオ・ガール
- カテゴリ: 自作小説
- 2024/10/14 21:19:12
「だからさ… そんなに急ぎ足になるなよっ 付いて行くのが大変じゃないか!」「先輩はそんなんだからダメダメなんですよ。それくらいの荷物を持つだけで息が上がってるじゃないですかぁ。男子たるもの、体力をつけとかないとっ!」
来週からの合宿、その準備のため。マッキーはマイカーのエルグランドを点...
なんでも思いついたことを書いてます^^
「だからさ… そんなに急ぎ足になるなよっ 付いて行くのが大変じゃないか!」「先輩はそんなんだからダメダメなんですよ。それくらいの荷物を持つだけで息が上がってるじゃないですかぁ。男子たるもの、体力をつけとかないとっ!」
来週からの合宿、その準備のため。マッキーはマイカーのエルグランドを点...
「が 合宿… 天文学部が?」俺はきょとん、としてしまった。
合宿と言えば、やはり運動部だ。きっついトレーニングやら、練習試合やら、そこで生まれる部員たちの友情。
(ここからは俺の妄想ですw)
お互い自己主張が強すぎたあまり、そりが合わなかったゴールキーパーとストライカーがドロドロになっ...
夏休み。学生、特に高校2年生ともなればとっても楽しい筈だ。今まで、夏休みなんて別に…って特別感は全くないぼっち系の俺だった。
去年なんか、毎朝起きるのがお昼ごろ。それからパンかなんか食って、テレビ見たり課題やったり、時々問題集マラソンなんてやってみたり。実家に戻っても、両親は仕事だし、...
まぁ俺ってそんなに褒められた人間じゃないさ。でもね
地震に出くわして、気になる女の子が倒れたりしたら、そりゃ火事場の馬鹿力も出すってもので…
周囲の怒号。警報機の金切り声。ざわつく雰囲気。
その中で、俺はただ「救急車を呼べ」と駅員に怒鳴り続けていたんだ。夢中で、ソニーさんの容体だけが...
「てことは、あなたは高校2年生、私と同じ年ってことね」「あ、うん そうだね…」
「ラジオよく聞いてるの?」「あ、うん そうだね…」
「今日は一人でイベントに来たの?」「あ、うん そうだね…」
彼女はくすっと笑って此方を見る。並んで歩いている夏の夕方の舗道は案...