名もない駅に降り立って
辺りを見回してみても
目につくものは何もなくて
知らない風が吹いていて
素知らぬふりで去っていく
何だか遠くに来たつもりでも
本当はそうじゃなくて
都会からあまり離れていなくて
でもこんな所があるなんて
二人も知らなかった
まだ冬が残りたがっているのに
季節は段々と巡...
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名もない駅に降り立って
辺りを見回してみても
目につくものは何もなくて
知らない風が吹いていて
素知らぬふりで去っていく
何だか遠くに来たつもりでも
本当はそうじゃなくて
都会からあまり離れていなくて
でもこんな所があるなんて
二人も知らなかった
まだ冬が残りたがっているのに
季節は段々と巡...
あなたを忘れることができるなら
何でも惜しくないと思った
でもそれは嘘で
何もかもを抱きしめていたくて
もう暑くなってきたコートにそっと隠す
嫌いになろうと思っても
それは無理だった
あなたへの愛し方が深くて
どこにも浮かび上がれない
湖に絡みつく藻のように
もうすぐ花の季節が来たら
心は躍...
春の暖かい風に乗って
冷たい隙間風
感じるのは私 それともあなた
もう済んでしまったことなのに
まだ心残りがあって
街の様子は春変わり
行ってしまった季節を振り向きもしないで
新しい季節を迎える準備
寒がっているのは私の心だけ
いつまで抱えているのだろうか
あなたと迎えたかった2度目の春
叶...
小さな私のコレクション
それは小さな雛人形達
旅先で出会ったものを買う
「今度は僕と行こうね」って
あなたは言っていたのに
デパートで買うのは嫌だから
でも友達と一緒には行けなくて
「だって彼と行くんでしょ」
切り取られた恋を誰も知らない
「そうね」って答える自分が辛い
今頃誰といるの
何を...
私の部屋の鍵を
あなたはどうしたかしら
私はまだ持っているけど
きっと鍵は交換されていて
もうこれじゃあ開けない
閉じ込められたのも
私の心で
開くことができなくて
暗闇に溶けて行く
流れの行き先はどこ
小さな光が
小さな窓から射し込む
きらきらと埃を映して
一筋の踊りのよう
ぼんやりと眺め...