真っ暗な空を見上げる
月は雲に浮かびあがり
かすかに顔をのぞかせて
その光は届かない
私の愛のように
公園のブランコ
動かす気分にもなれず
そっと腰かけるだけ
涙なんか流さない
そんなはずじゃなかったのに
部屋の鍵をそっと手のひらに載せて
チリンと鳴らしてみても
もうなくなった愛が一つ
その...
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真っ暗な空を見上げる
月は雲に浮かびあがり
かすかに顔をのぞかせて
その光は届かない
私の愛のように
公園のブランコ
動かす気分にもなれず
そっと腰かけるだけ
涙なんか流さない
そんなはずじゃなかったのに
部屋の鍵をそっと手のひらに載せて
チリンと鳴らしてみても
もうなくなった愛が一つ
その...
好きなのに言えなくて
愛しているのに言えなくて
こんなに苦しんでいるのに
あなたは何も言えないだろう
あかえってあなたを悲ませる
街が金色に染まるころ
人ごみの中を歩いてみれば
カサカサと音を立てて
落ち葉が粉々になる
そして風に乗って飛んで行く
あなたが乗る列車のホームで
見送るみんなの陰...
玄関に置かれた一本の傘
それはあなたの忘れ物
私への愛も忘れたのか
そして探さなかったのか
雨の日にはあなたは
傘をなくしたことに気づくだろう
私の事はどうだろう
傘なんていいのさと出かけるのか
あなたの肩で濡れる雨になりたかったけど
雨ではしずくが落ちてしまう
どんなに強くしがみついても
...
夜行列車の向かいの席には
あなたも あなたの香りも
あなたの感触さえなくて
一人きりであることをしみ込ませる
そして列車は出て行く
どこへ行くのだろうか
宛先のない一人旅
終着駅に降り立ったら
あなたが待っているかもしれない
でもそんな事は嘘
暗くなった外には
転々と灯りがともるだけ
そんな...