Nicotto Town


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日日是悪日

「夢」

きっと、これは、夢なのだ。
悪い悪い夢。
早く目を覚まさなくちゃ。



少女は後ろを振り向かずに、森の濃い霧の中を歩きだした。

それで正解。

霧が隠した、感情任せで起こしてしまった大きな罪は、少女の記憶からすっぽりと抜け落ちてしまっていたから。
今見たら、彼女は狂ってしま...

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七夕祭り

金魚踏んだorz

詳しく言うと、
七夕祭り行ったら、
誰かが落としてそのまま放置した金魚すくいの金魚を、
下駄で踏んだってことです。

それしか覚えてない。

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「銃」

黒光りするそれを、強く握りしめる。
それはいつもよりも重く感じ、掌と私の心に小さな重圧をかけた。

今日、私は、一つの命を奪いにいく。

別にそれに後ろめたさはない。
殺しは何度も行ってきた。幾度も幾度も、飽きることなく。
そうしているうちに、殺人という行為に何の感情も持たなくなった。...

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「愛」

「愛って何なんだろうね」

初夏の日差しがさんさんと降り注ぐ午後の川の土手。
短い丈の草の上に大の字に寝転がり、僕は恋人の、紗帆に聞いた。
紗帆も僕と同じように、手足を大きく伸ばしている。

「愛?」
「愛」

腕を瞼の上に乗せ、太陽を直接見ないようにしている紗帆。
それくらい、...

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「塊」

「見ないで」

彼女は懇願した。
床にうずくまり、緑色した綺麗な眼から涙をこぼしながら。

「見ないで、見ないで!」

彼女は頭を激しく揺らした。
肩までかかるほどの、銀色の髪も一緒に揺れる。

「私は醜い塊だから。これ以上見ないで。近づかないで!」

最後のほうは最早ヒステ...

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