ふと擦れあったときに
あなたは目をそらした
そんな目の動きに
私ははっきりと見ていた
何故なんだろう
何も感じなかった
同じ会社に勤めながら
隠れてそっと付き合っていた
そんな事ももうない
あなたとはただの同僚
見えないふりをしてみても
やっぱり楽しい思い出は消えない
忘れようとしても忘れら...
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ふと擦れあったときに
あなたは目をそらした
そんな目の動きに
私ははっきりと見ていた
何故なんだろう
何も感じなかった
同じ会社に勤めながら
隠れてそっと付き合っていた
そんな事ももうない
あなたとはただの同僚
見えないふりをしてみても
やっぱり楽しい思い出は消えない
忘れようとしても忘れら...
あなたが先に一歩出て
その後に私が一歩
大きすぎるよと言う私に
ちゃんと付いて来いよとあなたは言う
二人で一本の道ができる
息が切れてきても
休む所もない
一原の雪景色
ここはあなたの育った街
ずっとこの道を辿ってきたのね
帰ろうか
あなたがやっと言う
長靴の中では指が痛い
ぱちぱちと言う空...
カフェの窓から外をぼっと見ていたら
あなたの好きだった曲が流れてきた
あぁ そうだったんだ
悲しかった思い出も
もう途切れてしまったと思ったのに
あの頃はいつも
あなたを責めて 自分を責めて
やり場のない心を持て余して
逃げ出す道ばかりを探っていた
悲しかった二人だった
思い出すのもやめよう...
春の来るのをさえぎるように
きょうも冷たく息が凍る
寒さにつかまらないように
人々は早足で通り過ぎる
私は一人あなたの来るのを待つ
駅から会社への道
いつも二人で通って行った
人の流れに巻き込まれないように
今日は何が待っているのか
そんな事を話していたっけ
そこの交差点で
あなたはまっすぐ...
編み上げたマフラーも手袋も
あなたはどうしているのだろう
きっと捨ててしまったわね
もういらなくなったものだから
その白いマフラーを
今も使っているのよ
捨ててしまうのは簡単な事
ちょっと短かったけれど
二人過ごした日々は
長かったのか短かったのか
秤で測れないことだけど
永遠が続くと想って...