電話が鳴らない
いつもの時間なのに
待っていた この時間を
でも知っていた この時間を
もうあなたからの電話は来ない
いつもいつも待っていて
いつもいつも長電話して
楽しい話ばかりで笑いこけて
お休みと互いに言って
そして明日が来たはずなのに
膝を抱えてじっと時計を見る
あなたはどうしている...
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電話が鳴らない
いつもの時間なのに
待っていた この時間を
でも知っていた この時間を
もうあなたからの電話は来ない
いつもいつも待っていて
いつもいつも長電話して
楽しい話ばかりで笑いこけて
お休みと互いに言って
そして明日が来たはずなのに
膝を抱えてじっと時計を見る
あなたはどうしている...
ぽっかりと空いた穴を覗いてみても
何だか暗くてよく見えない
その先にあるものは
ついこの間の私達
こんな穴に落ちたんだわ
穴の中は真っ暗で
その中もその先も見えはしない
覗く私をさえぎるように
静まり返って何も聞こえない
一体何があると言うのだろう
それは不自然なことだったのかもしれない
恋...
やけに明るいカーテンを
開いてみたら一面の雪
今年初めての雪が積もった
あなたが買ってくれたブーツを履いて
こっそりと一歩ずつ歩いて行く
本当は捨てなきゃと思っていた
大切な黒色のブーツ
忘れるためには持っていてはいけないと
心では分かっていたのに
何故か戸惑っていた
こんなものを履いてくる...
今度の火曜日はバレンタインデー
今年は何を作ろうか
チョコレートケーキ 生チョコ チョコスポンジ
それともデパートで買おうか
狙っているのはあの商品
冷めたケーキを箱に入れて
リボンをかけてシールを貼って
あなたの所に飛んで行くように
私の心が飛びますように
チョコの残り香のする部屋でお祈り
...
昨日がなんの日か知っている
私とあなたが別れた日
そんな日も今日のような寒い日だった
コートを着てもあたたかはなくて
しとしとと小雨が降ってきた
約束の時間まであと30分
心は乱れるばかり
涙なんか見せないつもりだったのに
きっと一筋流れてしまう
心の裏側は見られないけど
長い春だった
それ...