海の見える町 (4)
- カテゴリ: 自作小説
- 2023/09/06 09:08:34
心のどこかでまた彼女に会えることを期待しながら、次の日の朝もまた朝食前に浜辺へ行った。
誰もいなかったので、少し落胆しながら浜辺を散歩した。
その次の日もまた早朝に浜辺に行った。
なんだか彼女がいた浜辺と、彼女がいない今の浜辺では色彩が違うように感じる。なんてことを思っていると、背後で声がした。
昨...
おれはよく浜辺や森の中、あるいは道端などで、落ちてるものを拾う。例えば、どんぐり、ボタン、貝殻、石、ちびた鉛筆、鳥の羽根、何かの部品、錆びた釘、などなど、ちょっと自分のセンサーに引っかかるものなら何でも。そして、それをコレクトして、部屋の棚の中にしまってある。
そんなふうに集まった自分の棚の中にある記憶や思い出、もしくは、新しい体験や、これからしたいことなんかをみなさんにシェアするブログです。
心のどこかでまた彼女に会えることを期待しながら、次の日の朝もまた朝食前に浜辺へ行った。
誰もいなかったので、少し落胆しながら浜辺を散歩した。
その次の日もまた早朝に浜辺に行った。
なんだか彼女がいた浜辺と、彼女がいない今の浜辺では色彩が違うように感じる。なんてことを思っていると、背後で声がした。
昨...
ベッド&ブレックファーストに戻ると、穏やかで香ばしい朝食の匂いがした。主人はキッチンでまだ料理しているようだ。おれが帰ってきたことに気づいたようで、キッチンから食堂へ出てきて、お帰りなさい。今朝はいい魚がたくさん手に入ったんです。今、お昼の仕込みをしていたんですよ。せっかく日本人のお客さんが...
たぶん寝たのがまだ9時ころだったので、翌朝はずいぶん早く6時ころには目が覚めた。ワインを相当たらふく飲んだのに、二日酔いにはなってなくて、むしろ腹が減っていた。昨日、あれだけ食べた料理はどこに消えたんだろう、と思うほど健康的に腹がぐう、と鳴った。
歯磨きをして顔を洗い、トイレへ行く。一通りの朝の儀式...
そういえば、ここ1週間くらいこの「アーティスト紹介」の連載をストップしてたね。ちょっと忙しくてね。
じゃあ、今日は、「Berlinde De Bruyckere」
ベルギーの女性アーティスト。たぶん、60歳ちょい手前くらい。何年も前から彼女のファンなんだけど、いまだに名前の読み方がわからない〜!ヨー...
アメリカと日本の違いは、やはり、その人にあるよね。前回も書いたけど。その人たちに特徴があるね。
例えば、おれがマンハッタンのどこかで道端でタバコを吸っていた時、おじさんが急に話しかけてきて、おれのスニーカーを指差して、「それ、いいね。どこで買ったの?」と聞いてきた。おれは自分ちの近所のスポーツ用品店...