Nicotto Town


おうむたんの毒舌日記とぼうぼうのぼやき


しばらく、おうむたんが 毒舌はく日記になります(^^;。飼い主に責任はとれませぬこと、ご了承ください

呪縛の家 加奈子21才~姉との対決(1)(改定)

祖母の死後、加奈子は家に引きこもることが多くなった。最低限、大学に通い卒業。
しかし。加奈子は教授が強く推薦するからという案件にも首を縦に振らずに、無職で完全に引きこもって社会と断絶した。

社会なんて私を裏切ってばかりいる、加奈子は思う。精神的な虐待を受けている姉妹を社会は助けてはくれなかった。そ...

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呪縛の家 その16 加奈子21才(2)

インターフォンが木戸孝介の来訪を告げた。イソイソと舞子が玄関に向かっていった。すぐに男と舞子の会話が近づいて来た。
「急に雷と豪雨で、驚いた」
「でも無事着いて安心したわ」
ごく当たり前の会話が、加奈子には、夢の中でさまよってる中でどこからともなくきこえてくる「音」のような感じで、現実感がまるでなか...

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呪縛の家 その16 加奈子21才(1)

その日も雷と豪雨だった。何かが変わるときは必ず雷と激しい雨になるー加奈子は小さくため息をついた。
前日、姉の口から出た言葉に加奈子はショックを受けていた。
「お付き合いしている人がいるの。結婚しようと思っているから、明日、加奈子に会わせたいんだ」
「結婚?結婚って、それって…お姉ちゃん...

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呪縛の家 その15

浩介を送り出した舞子は
「ごめんね、浩介。家が待ってくれないみたいです」
書置きすると、テーブルにそっと置いた。

野球帽をかぶりそのうえからきのうパーカーのフードをかぶってペンキのついた顔を隠した。千円札数枚財布から抜き取ってジーンズのポケットにねじこむと、財布もテーブルに置いた。ここに帰って来た...

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呪縛の家 その14

「そこまで言うなら、とめない」
あきらめたように浩介はソファーに腰をおろした。
「でも、行くのはあさって以降だ」
「今日と明日は、「家」ですごしてしっかる休養すること、いいね?」
完全に主導権を握られている、このまま浩介に身をゆだねることができれば、どんなに幸せだろう…舞子はうなずいた...

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