ジャガンの旅 第2章 枢機卿の手腕 1
- カテゴリ: 自作小説
- 2020/03/25 10:34:48
第2章
1
キペペオ〔こちらにほどよく隠れられそうな家屋があります。
とりあえずそこまで避難しましょう〕
*
古びた廃屋のような石畳の屋敷は窓が一つあり、鍵もかかっていない。
キペペオと3人はその屋敷に忍び込んだ。
エリカ「ねえ、・・・あそこの机で寝ている人。あれ死んでいるんじゃない?」
窓...
未来人の歴史 再度連載
第2章
1
キペペオ〔こちらにほどよく隠れられそうな家屋があります。
とりあえずそこまで避難しましょう〕
*
古びた廃屋のような石畳の屋敷は窓が一つあり、鍵もかかっていない。
キペペオと3人はその屋敷に忍び込んだ。
エリカ「ねえ、・・・あそこの机で寝ている人。あれ死んでいるんじゃない?」
窓...
11 『水を支配するウンディーネよ。
火を支配するサラマンダーよ。
血の盟約に従いかの敵を滅ぼせ』
監督の男を蒸気でやけどさせると、
「奴隷としてこの場で働いていた者たちに告ぐ。
これから俺たちはこの工場から抜け出す。
これからも支配を受け入れるなら留まるでもいいし、
これを期に機械公国から決別す...
10
キペペオ〔街の様子を観察してきます〕
キペペオはそう言うと屋根から屋根に飛び移り移動する。機械公国は至る所に黒い煙が出る塔や蒸気が出る家屋があり、
豪華な服を着た住民と汚らしい痩せこけた住民が居た。
鉄道が停車すると兵士は皆を降ろし出入り口に鍵のかかった機械だらけの部屋に連れて行かれた。
「...
9
ガタガタガッタンガタガタ。
鉄道には黒い石が大量に積まれ。
屋根が付く車内は人でいっぱいだ。
鉄道というのは頻繁に揺れ、また汚らしい男達が放つ悪臭は鼻が曲がりそうだ。
シルバやエリカという女性が珍しいらしくよく目立つ。
男達の代表らしきものが話しかけてきた。
「あんたたちも奴隷として...
8 シルバは鉄道の兵士に金を渡し機械公国までいける工面をしている。
エリカはそれにエリカの分が心配になったか様子をうかがっている。
キペペオ〔どうしてあの二人を連れて旅をする気になったんですか?〕
ジャガン「機械公国を相手にするんだ。駒は多い方がいい」
キペペオ〔エリカという少女は戦力外ではないので...