ジャガンの旅 第2章 6
- カテゴリ: 自作小説
- 2020/03/26 09:31:12
6 エレオノール枢機卿は演説する。
「そもそも機械公国の教義を正しく理解している者はこの中にどれだけいる?
我が国は魔力がない人間の国だ。
かって創始者アルバートは科学で国を作り上げた。
科学を崇拝の対象にしたのだ。
それゆえこの国は急激な発展を遂げる。
蒸気機関。歯車。多くの機械を生み出し国を豊か...
未来人の歴史 再度連載
6 エレオノール枢機卿は演説する。
「そもそも機械公国の教義を正しく理解している者はこの中にどれだけいる?
我が国は魔力がない人間の国だ。
かって創始者アルバートは科学で国を作り上げた。
科学を崇拝の対象にしたのだ。
それゆえこの国は急激な発展を遂げる。
蒸気機関。歯車。多くの機械を生み出し国を豊か...
5 ジャガンとエリカがシルバとエレオノールのもとに移動しようと探していると、
人だかりが出来ていた。
中央にシルバとエレオノールがいる。
「すべての奴隷を兵士にするというのはどういうことだ?
労働力を取り上げるのか?」
「機械公国は奴隷で成り立っているとはわかっているだろ?」
「だいたい何処に攻める...
4 ジャガンはエレオノール枢機卿屋敷の天井で小鳥に餌をやっていた。
エリカがジャガンを見つけて屋根に登ってくる。
エリカ「こんなところに居た」
ジャガン「・・・戦いになる前に逃げておかなくていいのか?」
エリカ「ジャガンって魔王だったのね」
ジャガン「やっぱり、威厳が足りないか」
エリカ「心優しい魔...
3 シルバとエレオノールはすべての奴隷を徴集するため工場に出向く。
シルバ「エレオノール枢機卿が皇帝になればよかったのにな」
エレオノール「ここは元々は公国だ。貴族が治める国だが本来なら皇帝の役職はないのだ。
富裕層に聞こえのいい政策をパウルが提示し皇帝になったがわしは元々この貧弱な肉体でな。代表争...
2 使用人の婦人が入ってきて人がいたことに驚いたようだが、
エレオノールは「客人だ。紅茶と菓子を用意してくれ」と言うと
そそくさと準備して出て行った。
ジャガン「で、エレオノールの弟とやらは何故グルドゥムの城に攻め入ったのだ?」
エレオノール「弟は皇帝パウル。目的は領土拡大。資源確保。奴隷の養う場所...