Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


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別れの風鈴

「さようなら」と「じゃあまたね」とどちらを選べと言われたら後者を選ぶに違いないでもあの日の私たちに「じゃあまたね」は来なかった「さようなら」なども入りこむ隙間は無かった

こんなに近くにいるのに心が読めないなんてもう「またね」は言えない季節がこっそり足元を流れていく

ジグゾーパズルのように組み立て...

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迷路

朝が来て昼が来て夜が来て夜更けが来る夜更けは長い幾度考えてもあなたは来ないもう終わってしまった恋のかけら拾い集めてももう戻らない

幾つもの迷路の中を二人で手を絡めて選んできたものだったいつかは光が見えるそんな思いで歩いてきた

いつしか迷路は二つになったお互いにどちらかを選ばなきゃいけない絡めた手...

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星空

ベランダに出て空を見上げ小さな宇宙がそこにあったこんなときあなたの名前を呼んでも答えはなにも響いてこないあなたの「なんだい?」って言う言葉も

あの星の名前は何だろう一つ一つに名前があって四季を追ってきらめいている私もあなたも知らなかったその軌道もう問いただす術もない

夜空の下の散歩道二人で肩を寄...

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雨の日に

昨日はひどい雨だった今日は青空が一杯の暑い一日こんな風に気まぐれの天気二人の恋もこんなものだったのだろうか雨の日は好きじゃない

あなたと出合ったのも雨の日だった突然降り出した雨に逃げ場を失った私に傘を差し伸べてくれたあなた何の兆候だったのだろう

「もういいです。ありがとうございました」「え、僕の...

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背中

部屋をキャンドルの明かりだけにして流すのはあなたの好きだったスロージャズいつも聞いていた あなたの車で夜に滑り込むように走る行き先のない深夜のドライブ

その先には何が待っていたのか私もあなたも知らなかったただ時折照らす対向車のヘッドライトだけが後ろに向かうのを知っていただけ何も考えずに走る二人だっ...

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