今日の
暗闇の中
微かに映る
愛の影をめくり
わたしはその中へと
そっと入り込む
静かな
暖かさがそこにはある
そこで
どの位眠ったのだろうか
涙にぬれた影を抱きしめ
その香りを嗅ぐ
時を告げないまま
溶けていく時計の針が
小さな水滴となって
音も立てずに落ちてくる
ああ
夜が明けて...
今日の
暗闇の中
微かに映る
愛の影をめくり
わたしはその中へと
そっと入り込む
静かな
暖かさがそこにはある
そこで
どの位眠ったのだろうか
涙にぬれた影を抱きしめ
その香りを嗅ぐ
時を告げないまま
溶けていく時計の針が
小さな水滴となって
音も立てずに落ちてくる
ああ
夜が明けて...
ここはある郊外の街
そこに小さな喫茶店がありました
カウンターに6人が坐れるだけの
とてもコーヒーが美味しいお店でした
年老いたマスターが
一人で店を切り盛りしていました
夕方の5時半今日も満席です
でもお客さんを数えると7人
いつもそうです
コーヒー好きのお化けが必ず一人居るんです
4人...
風が運んできた夢を
波が運んできた愛を
そっと手のひらに
包み込む
遠い国から
それはやって来た
風は白い夢を抱き
波は青い愛を抱き
わたしの元へと
解き放った
歩き始めよういっしょに
昨日までを捨て去って
わたしは
口づけをする
新しい今日の風に
新しい今日の波に
陽の光が
い...
それは7月の事でした
一匹の蝶が
花の木陰で食後の休憩をしていました
今日の蜜はとっても美味しかった
お腹がいっぱいで動けない
ここは大きな邸宅のお庭
花が一面に咲いています
赤、黄色、白、紫そしてピンク
たくさんの蝶も飛んでいます
その時です
2歳のさっちゃんがバケツをもってやって来まし...
木は下から見上げると力強いけど
上から見ると丸く優しく見える
村はずれの小さな山に
大きな大きなそれはそれは大きな木がありました
木には神様が宿っているという
言い伝えがありました
村人から見ると
ちょっと恐い威厳のある大木でした
でも鳥たちから見ると
そこは絶好の休み場所
毎年多くの雛が...