港の見える公園で、ふりむいた時に出会った人は、偶然にも隣のベンチに座ってた人だった。それっきりだったけど、小さな岬の観光客に紛れてしまったのだと思う。やがて霧が出てきて、美しい風景も隠れてしまった。坂道を一歩一歩おりるごとに、思い出は深く沈んでいった。あるべきはずの霧の中の星で人々は変わらずに、私た...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
港の見える公園で、ふりむいた時に出会った人は、偶然にも隣のベンチに座ってた人だった。それっきりだったけど、小さな岬の観光客に紛れてしまったのだと思う。やがて霧が出てきて、美しい風景も隠れてしまった。坂道を一歩一歩おりるごとに、思い出は深く沈んでいった。あるべきはずの霧の中の星で人々は変わらずに、私た...
休日、久々に友人を訪ね夢見町までお出かけ。渋滞が嫌いな私は黄昏時に家を出た、待ち合わせ場所は月のショット・バーである。久々に飲みながら語り明かそうとのこと、この店に来るのは初めてで何やらチョットした胸騒ぎ。扉を開ける頃にはあたりはすっかり宵闇に包まれていた、周りには明かりもなく満天の星空が三本の尾を...
子供のころ、祖父の家に連れて行ってもらうのが楽しみだった。祖父はコレクターでいろいろなものを集めては、いくつもある引き出しの中にしまっていた。私はその引き出しの中身を見せてもらうのが楽しみで、祖父も引き出しの中身を出してよく説明してくれた。今考えれば特別な物ではないのだけれど、子供の私には「不思議な...
都会の路地裏には、たまに妙な自動販売機が姿を見せる。そんな偶然に当たった時には、そく爆買いである。昨日は気温が上がりビルの木陰を探して一休み、のどが渇きドリンクをっと「お !」当たりである。リスの自動販売機である。形は同じだがカラーリングが独特で目を引く、リス柄でメニューボタンは8個。メニュー1は種...