Nicotto Town ニコッとタウン

スマホ版あります♪



絶望という名の聖餐

ご覧なさい、この無様に引きちぎられた背中を。
天界のぬるま湯に浸かっていた薄汚い羽など、
私の意志で、一枚残らず毟り捨てて参りました。あの方の仰る「愛」など、ただの飼い慣らしに過ぎません。
私たちが真に求めていたのは、救済という名の去勢ではなく、
泥を啜り、血を吐き、己の重さに絶望する「特権」だった...

>> 続きを読む


重力という名の洗礼

光り輝く玉座を降りて、最初に見つけたのは
泥濘(ぬかるみ)に反射する、ひどく醜い自分の顔だった。
完璧であることに飽きた精神は、
今、重力という名の洗礼を浴びて歓喜している。善悪の境界線は、
夜霧に溶けて、どこにも見当たらない。
かつて「真理」と呼んでいたものは、
ここではただの、使い古された言い訳...

>> 続きを読む


面倒な依頼者

封筒の中身は、ただの紙切れではない。
そこに記された「標的」も、「目的」も、
この巨大な虚無という歯車を回すための、小さな欠片にすぎない。依頼人が語る大義名分を、俺はただの振動として聞き流す。
正義が勝つのではない。
ただ、声の大きい方が「正義」というラベルを貼るだけだ。
世相という名の集団催眠が、...

>> 続きを読む


夜明けの光Ⅱ

光が差し込んでも、世界は騒がしく動き出しても。
この部屋の空気だけは、一歩も外へは出ない。ニュースキャスターの作り笑顔も、
誰かが叫ぶ正義のシュプレヒコールも、
窓ガラスに跳ね返って、路上の塵に混ざるだけだ。時代がどこへ向かおうと、
俺の指先が触れるのは、冷たい机の木目だけ。
価値があるとか、ないと...

>> 続きを読む


夜明けの光

薄闇の境界線が、ゆっくりと解けていく。
窓の縁をなぞる白々とした光は、
救いなどではなく、ただの無慈悲な事実だ。昨日が死に、今日が生まれる。
その繰り返しに、何の意味も求めない。
照らし出された部屋の隅々には、
隠しようのない空虚が、所在なげに転がっている。眩しさに目を細め、
こわばった身体を、ゆっ...

>> 続きを読む





Copyright © 2026 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.