春の強風に、ふたりの言葉ははばまれて。私たちは暗闇の、宇宙の底にいます。
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
「何してた ?」と悪友から電話、「ボーっとしてた」と答えたが。旅について考えているうちに微睡の中にいた。今はたくさんの時間があるから、本を読んで旅をして観光もせずに買い物もしない。そんな旅を考えてた。眠気を覚ますのにと街へ出た、街のざわめきは風に飛ばされて少し寒い。たくさんか・・・、たくさんの人・た...
悪友が娘を連れて遊びにやってきた、今年から小学校に入学するそうだ。悪友に仕事の電話が入り、結構な時間その子とふたりだけになった。何を話していいものやら途方に暮れていると、その子が物怖じもせずに色々話をしはじめた。まずその考え方に驚いた、色々と興味深い言葉や物・場所・匂い・味・色・気持ち・雰囲気。それ...
この恋がなんだというのだろう。いつも見かけるあの人、俗にいうひと目ぼれである。恋というのにはちょっと違う。でも恋でしょむしろ私の領分を離れて、運命と共に歩いている。人はいくつになっても恋をする、その豁達な足どりに何の助言が必要だろう。この恋に私は心の中であきれたり感心しながら、この恋を見つめるだけ。...
人は噓をつく動物だ。失礼、つかない人もいる。でも私の周りには、噓つきが多いことは間違いない。現に私も噓つきである。人はどうして噓をつくのか ? 、この問いを子供のころ父に聞いたことがある。帰ってきた答えは、ニコニコしながら「病気なのさ」と簡単な答えだった。なるほど、私も病に侵されてるってわけだ。と、...