【小説】先生を好きになってもいいですか? その⑮
- カテゴリ: 自作小説
- 2025/04/23 23:45:11
10月
美鈴が一週間、学校を休んだ。欠席の理由はコロナだったけど、LINEしても、電話しても、本当の理由をはっきり言わない美鈴。心配になった私は、美鈴に会いに行った。美鈴のお母さんが美鈴の部屋に通してくれた。「ママ、望とふたりにして...」そこには、やつれて憔悴した姿の美鈴がいた。私は、びっくりし...
ღ
10月
美鈴が一週間、学校を休んだ。欠席の理由はコロナだったけど、LINEしても、電話しても、本当の理由をはっきり言わない美鈴。心配になった私は、美鈴に会いに行った。美鈴のお母さんが美鈴の部屋に通してくれた。「ママ、望とふたりにして...」そこには、やつれて憔悴した姿の美鈴がいた。私は、びっくりし...
二学期
私は放課後、社会科準備室に行った。
コンコン
「失礼します。」
部屋の中には、水原先生だけだった。ラッキー♡「おっ、井上、どうしたんだい?」水原先生は、教材の整理をしていたみたいで、両手いっぱいに本やプリントを持っていた。
まだ暑さの残る9月夕陽が赤い影を落とす。
私は勇気を振り絞って告白...
そうしているうちに夏休みになり、水原先生に会えなくなった。私は勇気を出して水原先生に暑中見舞いのはがきを出した。『チョコに会いたいです。』て書き添えて。お盆明けに水原先生から返事が来た。『今週の土曜日でよかったら、チョコに会いに行くか?』あと、メールのアドレスが書いてあった。私は早速『行きます。』...
次の日、学校に行くなり美鈴が駆け寄ってきた。「昨日見たわよ。水原先生と車でどっか行くとこ。」「美鈴みたいにホテル行ってないよ。」と、ちょっと嫌味な返事をした。「望っていじわるね。」「で?どこ行ったの?」「水原先生の実家。」「えっ?え~~~~~~~~っ!どうして?」美鈴は、すごくびっくりしていた。「...
チョコが保健所に連れていかれた数日後の放課後、水原先生は、私を社会科準備室に呼び出した。「井上、俺、今日、車で来たんだけど、帰り付き合ってくれへんか?」水原先生は、なんか、ご機嫌で私を誘ってきた。そして、水原先生は私を学校に近くのコインパーキングに連れて行った。「水原先生、いち生徒と車でどっか行く...