時間旅行をしてみたんだ。
星と月と太陽の位置を確認して、その場を利用して、
過去に消えてしまった国の、夢の跡を見て回った。
お城や図書室、人々の暮らしていた街の中なんかをね。
呪文で構成された建物の群れは、世界が記憶している過去の姿。
確かにそこにあるのに、でも実際には、消えてしまったもの。
不...
ほんのり楽しい、まったり時間。そんな場所。
時間旅行をしてみたんだ。
星と月と太陽の位置を確認して、その場を利用して、
過去に消えてしまった国の、夢の跡を見て回った。
お城や図書室、人々の暮らしていた街の中なんかをね。
呪文で構成された建物の群れは、世界が記憶している過去の姿。
確かにそこにあるのに、でも実際には、消えてしまったもの。
不...
こんばんは。
夜だけの喫茶店にようこそ。
ここではお茶が一杯出るだけ。他には何もないよ。
つまらないって? ふふ、そう思うの?
君には見えない? 聞こえない?
命の光に満ちた大気。
妖精の女王の城のきらめき、楽師たちのフィドルの音。
星々や月の光が歌う、祝福の歌。
たかがお茶一杯。
されどお茶一杯...
いらっしゃいませ。本日は、チョコレートのお菓子フェア。
ガトーショコラ、エクレア、ザッハトルテを用意いたしました。
お飲み物は、ウバのミルクティー。
茶葉そのものにミントに似た香りがついている、スリランカの紅茶です。
少ししぶい味がミルクでやわらいで、メンソールの香りがチョコレートの味とも良く合い...
美術館かなあ。
お出かけスポットとは違うけど、ほどよく静かな喫茶店とかも良いなあ。
人込みは苦手なので、ちょっと美味しいお茶が飲めて、ぼんやりできる場所に行きたいです。
刻限だ。
行かなければ。もう、ここにはいられない。
呼ぶ声が、ずっと聞こえていた。詩人はここにいながら、別の世界をのぞく存在なんだって、知っていただろう?
門の向こうに何があるのか、僕は知らない。
美しい世界なのか、醜い世界なのか。
でもそれは、こちらの世界だって同じだった。リュートを抱えてぼくは...