Nicotto Town


ひまわり畑を眺める一匹猫


猫はただ、風に吹かれながらひまわりの花を観ていました。
まるで懐かしいぬくもりを思い出しているかのように。

オトシブミ ③

母さんが死んでしまったのは6年前。 僕が4歳の頃だった。 ある日、まだ母さんが病気と戦っている頃、僕と父さんは車で母さんの病院に向かっていた。その時父さんは、僕にこんな話をした。   「望、良く聞け。母さんは今とても強い病気と戦っている。誰のために戦っていると思う?それは父...

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オトシブミ ②

「あった、自然薯のつるだ。」 父さんが声を上げた。 そこにはハートの様な形をした葉っぱが付いている、植物のつるが地面に刺さっていた。 父さんは用意してきた長い棒のような物で、穴を掘り始めた。 棒の先には、ちょうど羽子板のような形をした鉄が付いていて、更にその先は刃物の様に鋭く研がれている...

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オトシブミ ①

大人って、どうしてあんなに遅くまで起きていられるんだろう。 僕は毎晩、夜8時になると眠くなり、9時には眠ってしまう。 父さんは毎晩、野球中継を見ては大騒ぎしている。 何であんなに夢中になれるんだろう。 しかも、汚い言葉ばかり言ってるし。   「父さん、僕もう寝るよ。」 「...

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キアヌの夏休み

毎年恒例の、甲府の叔父叔母夫婦が電車の旅に連れて行ってくれる予定です。

一昨年は長野の上田電鉄に乗り、名物の袴姿の女の子の駅長さんと記念撮影をしたり
ハーモニカを吹く車掌さんと盛り上がったりして来ました。

昨年は、東北一周の旅に行って来たキアヌ。
思い出の東北は、今ではすっかり変ってしまった様子...

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向日葵忌・・・不思議な出来事

今年もこの日がやって来ようとしています。

平成19年、7月25日。

妻の本命日です。

今日は妻が亡くなってすぐの、ちょっと不思議なエピソードをご紹介します。


ひまわりの葬儀が終わり、親類の皆さんが帰ってしまったある日。
まだ我が家に祭壇が飾られ、すっかり小さくなってしまったひまわりがいた頃...

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