過去が蘇る。 雨だれの聞こえる土曜日。こんな雨の日は、古い資料をめくるのも一興である。処分すればいいものを、未練がましく沢山残している。三十数年前に考えていたことが蘇ってくるから面白い。自己史のタイムスリップである。この頃は松本清張を読み浸っていたから、清張に関する記述が多い。
昭和55年(...
過去が蘇る。 雨だれの聞こえる土曜日。こんな雨の日は、古い資料をめくるのも一興である。処分すればいいものを、未練がましく沢山残している。三十数年前に考えていたことが蘇ってくるから面白い。自己史のタイムスリップである。この頃は松本清張を読み浸っていたから、清張に関する記述が多い。
昭和55年(...
今月の読書会。 先月は島崎藤村の『夜明け前』で懲りたのか、肩の凝らない吉行淳之介の『暗室』に決まった。吉行の文章は女性遍歴という体験の上に作品が書かれている。小生は経験がないので、実の籠った感想は書けない。小説が書けないのは、こうしたところに要因があるのかもしれない。これが正直な読後感である。...
メモ魔について。 小さい字で細かくメモできる人は優秀な人材かも知れない。私は文字が不揃いで凸凹して、いつの間にか大きな文字になってしまう。キッチリ書ける人は、性格が几帳面なのだろう。こういう人は会計係に最適である。業務日誌を見れば、どのような性格の人か、ある程度判明する。学生の頃、デモがあって...
焚き込みご飯。 今日は骨折して家事の大変な奥さんを手助けするために小生が炊き込みご飯を作ることになった。「60歳からの男の基本料理の会」というベターホームのファイルを引っ張り出し、久しぶりに料理のレシピを手にした。まず、カツオで出汁を取って、必要な材料は家にあるので買い物に行く必要がない。買い...
悪貨は良貨を駆逐する。 これはグレシャムの法則と言われている。彼がイギリスの王室財務官(1519~1579)の時に貨幣の改鋳を断行したことで知られている。要するに品質の悪い貨幣と良い貨幣とが同時に流通すると、品質の良い貨幣は退蔵されて、流通から姿を消し、品質の悪い貨幣のみが生き残るという経済法...