【第18話】青空の行方~ゆくえ~
- カテゴリ: 自作小説
- 2021/12/11 00:40:01
夜は、静かに それでいてにぎやかに更けていく。ダンスパーティーが終わったあと、会場でペアになった男女がメイン会場の外で三々五々、集っているのだがまだ夜は浅い午後8時。
「ねぇ… 拓海ってばさ… 本当は結衣ちゃんよりもっと気になる子がいたんじゃないの?」コテージから遠く離れ...
なんでも思いついたことを書いてます^^
夜は、静かに それでいてにぎやかに更けていく。ダンスパーティーが終わったあと、会場でペアになった男女がメイン会場の外で三々五々、集っているのだがまだ夜は浅い午後8時。
「ねぇ… 拓海ってばさ… 本当は結衣ちゃんよりもっと気になる子がいたんじゃないの?」コテージから遠く離れ...
「チークタイムって?健全な青少年たる高校生が…なんてふしだらなことをっ!」「先生、そうゆーのふっるい言葉で『ヤボ』って言うんですよ」一平は、完璧に皆から避けられて、壁の花になっている槇原先生に声を掛け、ラストのチークのお相手をリクエストしたところだった。
「健全な高校生だからこそ、その...
「拓海っ… あたしなんで誘ってくれないのよぉ?」ダンスパーティーも終盤に差し掛かったころ、壁にもたれてノンアルカクテルの紙コップを手にしたまま立ち尽くしていた拓海に声を掛けたのは…「あ…結衣か、どうした?お前誰からも誘われてないのか?」「なわけないでしょっ!...
「なぁ… うじうじ考えてたってどうしようもないだろ…?」一平は少しだけ肩をそびやかして、そしてキャンプファイヤーの焚き火を見据えて、ぼそっとそう呟いた。
ダンスシークエンス。クラスの男女は、思い思いの相手を誘い、誘われ、そしてしっとりとカップルになっていく。
若作りした槇...
「ん… どうなるんだろ、男子が女子を指名するってハナシだけど…」
結衣は、本棟のミーティングルームに集まった同じ班のメンバーたちから少し離れたところに立つ沙也加に話しかけてきた。沙也加は一瞬目を見開くと、ちょっと切なそうな光を帯びた目線を下げて「そうね… で...