おすがり地蔵尊秘話(30)
- カテゴリ: 自作小説
- 2018/03/14 13:56:45
「住職は大変喜んでおられました。地蔵さんが現れ、マスコミにも注目されているので、何とか、お地蔵さんを地域おこしに役立てていきたい。これも木原さんというご縁がもたらしてくれたものだと言っておられました。」「僕は、何もしていないよ。礼をいうなら集中豪雨だよ。一度に、どひゃっと降ってこなければ、土砂崩れが...
「住職は大変喜んでおられました。地蔵さんが現れ、マスコミにも注目されているので、何とか、お地蔵さんを地域おこしに役立てていきたい。これも木原さんというご縁がもたらしてくれたものだと言っておられました。」「僕は、何もしていないよ。礼をいうなら集中豪雨だよ。一度に、どひゃっと降ってこなければ、土砂崩れが...
硝子戸に人の影が映ったので、私は必死の覚悟で思い切って硝子戸を開けた。 庭に蹲るように人が座っていた。「まさか、お地蔵さんではないよね。それとも、あんた、泥棒かよ。ここには金目のものは何もないから。」 私は庭に向けて仁王立ちになった。「いやー。申し訳ない。起こしてしまいましたか。重ねて、もうしわけ...
昨夜は飲み過ぎた。夜中にトイレに行くこともなかったが、念仏を唱える声で私は目覚めた。一瞬、お寺の本堂で寝ているような錯覚を覚えたくらいだ。
「おん かかかび さんまえい そわか。・・・おん あびらうんけん ばざら だとばん。」
真言を唱える声が耳元から顔全体を覆ってくるようであった。何だろうとい...
正直うれしくない。
今年に入って、サボテンで一位になったことがあるからだ。いかに、サボテンをみんな、育てていないのか。この証明である。サボテン君、寂しいね。育ててくれる人が少ないとは?なんだね、王冠サボテンなんだよ。どうしてなんだ。みなさん、サボテンをもっとかわいがってください。ああ、涙が出...
職業の選択と人生
この社会で生きていくには、何らかの仕事つまり職業を選択しなければならない。どの職業につくか。これを選択するのは自由である。しかし、自由な割には手軽に確保できるものではない。議員になるには選挙という試練がある。比例代表という方法もあるが、これは特定の政党に対する得票数で決まっ...