本日は墓参りをした。 今年は早めに行けたので、気分すっきりである。荷が下りた感じである。行事は手際よく処理した方が楽だ。いずれ自分も墓に入るのだが、最近は、近づいてきたという印象を受ける。だんだんに死とお友達になって来た。若い時は、墓へ行っても、事務的な気持であったが、何か実感が伴ってくるから...
本日は墓参りをした。 今年は早めに行けたので、気分すっきりである。荷が下りた感じである。行事は手際よく処理した方が楽だ。いずれ自分も墓に入るのだが、最近は、近づいてきたという印象を受ける。だんだんに死とお友達になって来た。若い時は、墓へ行っても、事務的な気持であったが、何か実感が伴ってくるから...
優子に子供が出来て、孫の顔を見たいのか、妻の秀子は満面の笑みを浮かべて、こう言うのであった。
「あなた、家に帰って来てください。もう、気ままに小説を書くことだけに専念してもらっていいですから、機嫌を直して下さらない。孫ができるというのに夫婦が別居しているのも、具合が悪いでしょう。」
私は勝手な言...
1カ月ほどが、あっという間に経過した。托鉢僧の運善は地蔵尊への参拝者が途切れることがなかったので、世話をしている内に、当地に居つくことになってしまった。というのは、私は念仏を唱えられるわけではないから、運善に去られてしまうとパニックになってしまう。家主の峰平かよ子も同意見であった。玄峰寺の宝田住職...
「地蔵さんにお供えしようと思っても、地べたに並べるのは困ります。お坊さんもおられることですから、どうぞ、お供えの、おさがりやと思って、食べてください。」
誰かが代表して、こうした趣旨を言ったものだから、みんなが手に持ってきた物や鞄の中から、お菓子屋や缶ジュースなどを一斉に並べたのであった。
こう...