Nicotto Town ニコッとタウン

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錆びた鉄槌

「前向きに生きれば、道は開ける」
よく回る舌だ。まるで錆びた蝶番のような音がする
開いたその道の先が、断崖絶壁ではないと
誰が保証してくれるというのだ?笑止千万
「ピンチはチャンス」だと説く御仁は
銃口を突きつけられた刹那、同じことが言えるのか
絶望の底に沈む者にとって、言葉はただの重りに過ぎない「...

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硝煙と空言

止まない雨が、安っぽい格言のインクを滲ませる
「明けない夜はない」と抜かした聖人は
今ごろ土の下で、永遠の闇を謳歌しているはずだ笑止千万
裏切りの味を知らぬ奴ほど、言葉を飾りたがる
「信じれば夢は叶う」
その言葉の裏で、何人の男が
泥水を啜りながら、引き鉄を引く暇もなく消えていったか氷の溶けたバーボ...

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独白のブルース

土砂降りの夜、ラジオからエタの歌声が漏れ出す。
「Trust in me...」
その言葉は、使い古されたトレンチコートのように
重く、湿り気を帯びて俺の肩にのしかかる。この街で「信じる」なんて口にするのは、
裏通りの泥水にダイヤを放り込むようなものだ。
誰もが仮面を被り、雨の音に本音を紛れ込ませる...

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硝子越しの夜

氷の溶ける音が、この部屋で唯一の会話だ
磨りガラスの向こう側
街はネオンの返り血を浴びて
黙り込んだまま 息を潜めている背中を預けた壁は、どこまでも冷たく
昨日の嘘も、明日の絶望も
吸い殻と一緒に 灰皿へ押し潰した孤独とは、誰にも邪魔されない特権だ
傷口を舐める必要はない
ただ 乾くのを待てばいい愛...

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独り

午前3時の氷が溶ける音を聞く。
スコッチはまだ半分、
愛も夢も、冷蔵庫の中で凍りついている。電話は鳴らない。
それが今の俺の、もっとも贅沢な報酬だ。
タバコの煙が天井のシミに吸い込まれる。
昨日の借り、明日の約束。
そんなものは、この街の雨がすべて洗い流していった。鏡に映った男は、
少し疲れているが...

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