春の流れの中に
身をゆだねる
草や木々の
呼吸が聞こえる
私は
生きている
そっと
明日に向かって
雨上がりの
濃い緑が光っている
鳥たちの
さえずりのハーモニー
柔らかな日差しの中
私も生きている
少しばかり温まった墓標に
私は手を触れ口づけをする
春は生きている
春は生きているん...
春の流れの中に
身をゆだねる
草や木々の
呼吸が聞こえる
私は
生きている
そっと
明日に向かって
雨上がりの
濃い緑が光っている
鳥たちの
さえずりのハーモニー
柔らかな日差しの中
私も生きている
少しばかり温まった墓標に
私は手を触れ口づけをする
春は生きている
春は生きているん...
春の訪れを感じる瞬間?
それは花粉に出会った瞬間?
ほんのりと微笑んで
雪の妖精が私に振り返った
瞬きをすると
それは消えていた
緑色をした風が
冷ややかに頬を撫ぜる
陽だまりに出来た自分の影が
やさしく力強く黒い地面に重なる
君は誰
君は誰
春を映し出す映像が
私の周りを巡る
日差...
その子はキリン模様のパンツをはいていた
そしてホームで元気よくはしゃいでいた
電車のドアが開くと
お父さんに抱かれて車内へと入って行った
茶色のキリン模様の両足がバタバタとゆれる
そのうちお父さんより背が高くなるのかな
なにせキリンだからね
そう思うと可笑しくなった
行先はきっと七つ先の駅に...
こんな春の雨の日に
薄紫の花が咲いた
私の心の中に
それは泣いているような
花びらの結晶
固く閉ざされ
声は聞こえてこない
例えようもない
悲しさがこみあげてくる
こんなに美しく
こんなに可憐なのに
私はそっと手のひらで
花びらを包んだ
そして胸に抱いた
独りぼっちで
寂しく咲いてい...
蒼く澄んだ光が
芽吹くあなたを照らしている
さっきまでとは違った
眼差しが私を捉えると
その瞳には私と
遠く白い月が写っている
火照る体をいたわる様に
春風が優しく頬に触れる時
昨日までとは違った二人が
無言で影となり佇んでいる
3月9日(金)の日記
気温が少し下がったって春だよね
...