ペンを持つと言葉が私から消えていく、
さっきまであんなにシャレた言葉や笑わせるジョークが思い浮かんだのに。
私の中にあったあなた用に作られたたくさんの言葉が書けない、
書けるのは悲しい言葉や寂しい言葉ばかりだ。
想い出と呼べる楽しい会話はいくらでもあるのに、
こんな時に限ってなんにも出てきゃしない、...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
ペンを持つと言葉が私から消えていく、
さっきまであんなにシャレた言葉や笑わせるジョークが思い浮かんだのに。
私の中にあったあなた用に作られたたくさんの言葉が書けない、
書けるのは悲しい言葉や寂しい言葉ばかりだ。
想い出と呼べる楽しい会話はいくらでもあるのに、
こんな時に限ってなんにも出てきゃしない、...
昨夜は目が腫れていたので遅い夕食に出かけた、
いきつけのお店は夜はお酒も出すなじみの店。
いつものようにカウンターでマスターと飲みながら話していた、
すると一組のカップルが入って来て隣に座りマスターに挨拶をした。
どうやら馴染みの客みたいだ、私はそろそろ帰ろうかと思った。
隣のカップルの話がものすご...
窓側の列の前から三番目。
いつも私が座る席がある、それは勝手に決めているだけなんだけど。
石造りの五階建ての三階にある喫茶店、そこは私のお気に入りの場所だった。
胸飾りは帆立て貝とオリーブを組み合わせた模様だ。
くぼみの奥まったところに鳩の巣があり春先から夏にかけて、
白い小さな卵をかえして巣立って...
昼下がりに裏山のくねくねした道を昇って行く、
紅葉がキレイな山間の道は何度か歩いたお気に入りの道。
この時期だけの草や土の匂いに誘われるように気分よく昇って行く、
目の前の曲がり角を誰かが曲がって行くのが見えた。
何となく気になって私は足を速めた、
すると大きなかばんを持ったチェックのセーラー服の少...
森の木は春には若葉を出します。
冬には葉を落ちさなかった杉の木や松の木や椿の木は、
隣近所の木々に葉っぱが生まれて行く時期が大好きでした。
小さな芽が出て小さな葉っぱが生まれて成長していく、
自然の生命の力を毎年感動していました。
その時期から森はにぎやかになります、やぁ今年もお会いしましたネ。
ヤ...