「ねぇ、あの時約束覚えてる」、
「当たり前じゃないかどうして約束の場所に来てくれなかったんだょ」。
それは彼女からの電話で、待ち合わせの事だった。
いつだって濃いコーヒーが飲みたくなる、特に今夜は・・・・。
墨蹟を思わせる高貴な黒が私の目の前に広がる、
古き花街の品格を漂わせている角部屋に私と彼女の...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
「ねぇ、あの時約束覚えてる」、
「当たり前じゃないかどうして約束の場所に来てくれなかったんだょ」。
それは彼女からの電話で、待ち合わせの事だった。
いつだって濃いコーヒーが飲みたくなる、特に今夜は・・・・。
墨蹟を思わせる高貴な黒が私の目の前に広がる、
古き花街の品格を漂わせている角部屋に私と彼女の...
長い夢を見ていたのかも知れない。
叔母の家に用事で呼ばれた帰り道、
そう言えばこの付近に美味しい和菓子屋があると聞いていたので寄り道する事に。
和菓子に目がない私は知らない街だが散策気分で尋ねて見ようと思った、
めったに来る事のないこの街は古めかしい造りの家が建ち並んでいた。
時折自然に彩られた道が...
うららには特別な秘密がありました。
いつものように恋の秘密やら悩みなどをノートに書いていたら、
なんかムシャクシャしてノートをぐしゃぐしゃににして寝てしまいました。
そして、それは次の日の朝おこりました。
いっものように顔を洗い鏡を見ると頭に芽が出ていました、
布くずでも付いているのかと引っ張って見...
うららには秘密がある。
大好きな男の子がいる事、こっそりと毎日ノートに書いている。
秘密ノートがある事、
机の引き出しから取り出して月明かりの下で読んでみる。
ひとりでそっと撫でるように読んでみる。
秘密・・鏡で自分の顔ばかり見ている夜。
秘密・・好きな男の子の写真にそっとキスをする夜。
秘密・・机...
どうも家でゴロゴロしていると色々な物が目につく、
特に本だろう(買い過ぎるんだょ)。
すると性格なのかもしれないけど片付けてしまう(セコセコと動いてお前はコマネズミか)、
大事なものだけはキチンとしていないと気が済まないのだ。
そのくせどうでもいい物はそのままと言う激しいえこひいきが始まる。
どうで...