いろんな意味で勇気のいる店がある、
私は前から気にはなっていたが中々この店の扉を開けないでいた。
その立地といい特異な風貌といい、
けれど今日は思い切ってその扉を押してよかったと思う。
その日、私は特別な場所と時間を手に入れてしまったのだから、
中に入ったとたん広がる空間に圧倒されてしばらく立ちすく...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
いろんな意味で勇気のいる店がある、
私は前から気にはなっていたが中々この店の扉を開けないでいた。
その立地といい特異な風貌といい、
けれど今日は思い切ってその扉を押してよかったと思う。
その日、私は特別な場所と時間を手に入れてしまったのだから、
中に入ったとたん広がる空間に圧倒されてしばらく立ちすく...
こんな幸せが存在するなんて
まるで信じていなかった
この世のものとは思えない
たったひとつの小さなキスで始まった
この瞬間に永遠に留ってもかまわない
空の星すべてをつかめる気分
あなたの瞳を見つめると
夢中になってしまう
現実なの 幻なの
夢がすべて叶おうとしている
すべてあなたのおかげで
まる...
「やぁ」声をかけてきたのは佐野君でした、「佐野くん・・・」。
「すっげーこんなの初めて見たょ」どうやら彼には見えるようです、
うららの悲しみにみちて大きく広がった葉っぱを手にとりながら驚いていました。
「見えるの ? 」「ミエナイ草だょ、これ」、
「・・・・・・ミエナイ草 ? 」「だけど・・・こんな...
うららは頭に生えてきた葉っぱの取扱説明書を読もうかと思ったが、
怖くなったのでやめて寝た。
その夜うららは変な夢を見た、海の中から次々と生まれてくる変な風船。
その変な風船に乗って二人で空を散歩する夢、
遠くなったり近くなったりする波の音。
もうちょっとで触れそうな、ひじ。
もうちょっとで触れそうな...
それは柔らかな綿毛の様な光で包まれていた。
そよ風にそそぐように、
心のままに揺れ動いていた。
遠いけれど、
手をのばせばすぐ届きそうなほど、
いつもそばにある。
コットン・キス。