Be:7 keicaku
- カテゴリ: 自作小説
- 2010/03/29 22:30:04
速度が遅くても走り続ければ結構進むようだった。
知らず知らず、あまり人の通らない道を通ってきたのか、
幸運にも他の参加者とはすれ違わず、気付いてみれば知らない街。
「一旦止まろう。
青鬼都市、だっけ。ここって」
息を整えながら彼女に訊ねる。
「はい、たしか…...
ASOBI足りない
速度が遅くても走り続ければ結構進むようだった。
知らず知らず、あまり人の通らない道を通ってきたのか、
幸運にも他の参加者とはすれ違わず、気付いてみれば知らない街。
「一旦止まろう。
青鬼都市、だっけ。ここって」
息を整えながら彼女に訊ねる。
「はい、たしか…...
このまま放っておけば必ずこの子は殺されるだろう。
どう生かすか、それが問題だ。
そして新しい疑問がひとつ。
果たして会う人、会う人、全員を殺さなくてはならないのか?
確かに賞金5000万と、脳味噌に入れる最新のコンピューターは
千人限定だけど、僕はそれが欲しいのだろうか。...
顔を上げてそちらを見る。青い光は消滅していた。
バルブを締めて、左手を傘に、右手を柄にかける。
ぐるっと一周見渡すが他に敵はいないようだった。光の点滅した方に歩き出す。
僕と、もう1人の誰かしかいない公園で、僕の靴は静かに砂を擦った。
「出てこいよ。正面勝負でいこう&he...
日本の政治が独裁制の色を帯び始めたのは、平成という元号から変わったあと、
万緑党なる政党が政権獲得に至ってからだ。現在、衆参両議院の万緑党党員の割合は、どちらも7割かそれ以上となっている。その状態が続いたある時、日本は国連を脱退し、
直後に新資源が発見されたことを報告した。
新資源の研究は秘密裏に行...
一日目一般市民と、このサバイバルの参加者を見分けるゴーグルをつけると、
お尻のポケットに入った3万円分のカードを確かめる。
やられてしまえば骨折のまぬがれないところや、急所となる部分には、
父親が買って来てくれたプロテクターが入っている。
このサバイバルの為にそういった物を売っていた店があったらし...
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