木蓮の花が咲いている
その坂道の先にあなたは居た
私に微笑む事もなく
白い部屋の中で眠っていた
あなたの心は
何処へ行ってしまったのだろう
動くこともなく
静かな呼吸が聞こえていた
手を握ると
少しだけ暖かい
その温もりがあなたの
精一杯の微笑みなのだろうか
美しい花が眠っている
それは...
木蓮の花が咲いている
その坂道の先にあなたは居た
私に微笑む事もなく
白い部屋の中で眠っていた
あなたの心は
何処へ行ってしまったのだろう
動くこともなく
静かな呼吸が聞こえていた
手を握ると
少しだけ暖かい
その温もりがあなたの
精一杯の微笑みなのだろうか
美しい花が眠っている
それは...
遠くへ
それは遠くへと逝ってしまった
冬の砂浜に居た
風は強く切るように冷たく吹き
潮の香りは懐かしい
想い出を脳裏へと運んできた
砂を右手でにぎった
無数の砂が零れ落ちる
いくつもの想いが
消えていくかのように
左手で涙をぬぐった
それは絶え間なく流れ落ちてきた
いくつもいくつも
白い...
夜の暗さが
こんなに透きとおっている
キャンドルの光が揺れている
時の神が時間を止めてくれたら
あなたの横顔を
永遠に手に入れる事が出来るかもしれない
息を止めてみた
光の波が少しだけ穏やかになった気がする
振り向くあなたの顔から
光の波紋が静かに広がる
わたしは手を伸ばし
そっと触れてみ...
白と黒
私が黒であなたは黒
天使と悪魔
私が天使であなたが悪魔
さっき天使の私を
悪魔のあなたが泣かせたの
でも
たまたまそうなっただけ
昨日は悪魔の私が
天使のあなたを困らせた
人って
みんな天使でもあり悪魔でもあるのね
あなたが見ている私は本物の私ではない
あなたの心の中での私
本...