街の小さな写真館、
僕はその店の娘が好きだった。
写真館のオヤジはその娘の写真を、
いつもショーウィンドの真ん中に飾ってた。
美しい娘だった、いつも僕は飾ってある写真を見ていた。
「成人式の写真か、この次は見合い写真かナ~」
僕はある決断をした、そしてお店に向かった。
「ごめんください」
「はぃ、い...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
街の小さな写真館、
僕はその店の娘が好きだった。
写真館のオヤジはその娘の写真を、
いつもショーウィンドの真ん中に飾ってた。
美しい娘だった、いつも僕は飾ってある写真を見ていた。
「成人式の写真か、この次は見合い写真かナ~」
僕はある決断をした、そしてお店に向かった。
「ごめんください」
「はぃ、い...
とあるところに美味しいジュースを出すお店がありました、
男はその話を聞きどうしてもそのジュースを飲みたくなりました。
そのジュースの名前は「いっぱいの幸せ」と言う、
赤いジュース飲むと必ず幸せが訪れると言う。
男は探しまわり続けてやっとそのお店にたどり着きました、
男の前に出されたその一杯のジュース...
「もぅ、子供の名前・・・決めたの ? 」
「いゃー、それがまだで・・・・」
「何やってんのょ、それでもあなたはお父さんなの ? しっかりしてちょうだい」
私は妊娠十ヵ月の妻を持つとある文芸編集者である。
とある女性人気作家の担当になり、
今日こそは必ず原稿を頂こうとガッツを出して自宅に伺って、
部屋...
今の鉛筆ホルダーはすごいオシャレなものが多い、
鉛筆自体あんまり使う事がないのかも知れない。
私も実際持ち歩きはシャーペンだし、
しかし家に居る時は鉛筆だ。
色鉛筆もよく使う。
鉛筆の価値が見直されてきている今日この頃、
それに伴いホルダー自体も大人っぽいデザインのものが出て来た。
書いた文字は消え...
生まれる時は一人、
最期もひとり。
その間の、
長い長い余白を埋めるために人は何を求めるのだろう。
思い出を拾いに、
黄昏の街へ出かける。
私だけの週末へ。