広い道にいる二人は、手をとりあえない。
細い道にいる二人は、手をとりあえる。
ネムの木の下で鳥の声を聞いた、
お花畑で髪飾りを作った。
小川のせせらぎに足をくるぶしまで入れて、
笹船を二人で流した。
透けるほど暗い海の色、
ポケットの中をさぐり白い紙に愛の言葉を書いた。
メッセージを送った、
愛の言...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
広い道にいる二人は、手をとりあえない。
細い道にいる二人は、手をとりあえる。
ネムの木の下で鳥の声を聞いた、
お花畑で髪飾りを作った。
小川のせせらぎに足をくるぶしまで入れて、
笹船を二人で流した。
透けるほど暗い海の色、
ポケットの中をさぐり白い紙に愛の言葉を書いた。
メッセージを送った、
愛の言...
今夜も居酒屋に出撃、居酒屋通りは人でにぎやかだ。
酔っぱらいながら何気に見たその空間に青々としたもの、
「なにこれ ? 」と思いながらよく見ると家庭菜園か~~~。
そのお店の庭にジャングルみたいなカボチャのツタを発見、
その庭をツタで埋め尽くしていた。
それだけでは飽き足らずに、隣の店の塀まで超えて...
電気がまだ珍しかった明治時代、
目新しい物は電気〇〇〇と呼ばれ、
ハイカラ品として当時の人々の関心を集めていた。
久々に家に戻ると友達の顔を見たくなる。
メールや携帯で連絡は取り合っているけれど、
近くにいる時くらい時間を割いてでも会いたいものだ。
「じゃここ行く」待ち合わせは浅草のとあるバー、
1...
いっか見たあの空の雲のように、
ユックリと流れるように生きていきたい。
でも、実際はそんな事は出来ない事知ってる。
追いかけて、追いかけられて。
私はこんなにも忙しい毎日を過ごしている、
時と言う川の流れは止まる事はない。
もし止まる事があるとすれば、
それは人生の終着駅に降りる時。
その時人生がよ...
タクシーを降りようとしていると、入れ違いに乗ってくる男がいた。
小銭でお釣りを受け取り歩き出そうとする私に、
「久しぶり・・」とその男が言った。
視線をあげると二年前に別れた男の顔があった。
「あら、偶然ね、しばらく」私はとっさに陽気な声で表情を装った、
癒えたはずの傷口がその存在を主張するようにズ...