想い出をひろいに十月の森に行った。
ドングリを探しに行ったんだ、実は。
でも、思い出したよ。
最後に話したあなたの言葉、
「もうひとりにもどれないからって、ふたりでいるのはやめよう」
ごめんねもう一度旅に出たいから。
汽車に乗りたいと思った、どこか知らない街まで。
一人の季節は神様がくれたレッス...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
想い出をひろいに十月の森に行った。
ドングリを探しに行ったんだ、実は。
でも、思い出したよ。
最後に話したあなたの言葉、
「もうひとりにもどれないからって、ふたりでいるのはやめよう」
ごめんねもう一度旅に出たいから。
汽車に乗りたいと思った、どこか知らない街まで。
一人の季節は神様がくれたレッス...
散歩道には光の筋が落ちている
どこまでも直進するかのように
明るい足跡・・・・
浮かぶようにひとつ
沈むようにふたつ
漂うようにみっつ
そしてまたどこまでも進むとき
咲きこぼれるような静かな花々が自由気ままにあらわれる
仕事帰りに寄った駄菓子屋。
今晩のおつまみにでもなるものがないか物色していると、
ガラスの小瓶の中にはいった無色透明のビー玉が目についた。
何気に手に取ってそのビー玉を通して街を覗いてみると、
不思議な街の音が聞こえた。
ビー玉の囁きを通して街は不思議なお喋りをくり返している、
電線にとまっているス...
お気楽街道まっしぐらの私はいつも能天気である、
今日も今日とて車の運転しながらボボーットしている。
危ないやん、しっかり止まり何気に雲を見る。
宇宙が見えた。
空の雲は、UFOに見える。
街中を走ると目につくのが看板、
中でも屋上に設置されている物・・宇宙ステーションのように見える。
まん丸のガスタ...
女はたった一人の男に出会うために、生まれてくるのだと思う。
私は長いことそう信じていた。
けれども一方では、どうやってその男を見つける事が出来るのか不安だった。
たとえどこかで出会っても、
そうと気付かないまま行き過ぎてしまうかも知れないと思った。
それに、時期の問題もある。
あまりに遅すぎてもいけ...