Nicotto Town ニコッとタウン

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白い雲と旅立ち

ふと見あげれば 窓のむこうに
おおきな 白い雲がわき起こつている
それは あたらしい季節のまねき
青い空のキャンバスに ぽつくりと浮かんだ
ちひさな ちひさな 旅人のやうにわたしは ペンをそつと置いて
まだすこし濡れている 青いノートを閉じる
わすれな草のページは 胸のなかにしまつて
いま あたらし...

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わすれな草のページ

わたしは ノートのすみに
小さな わすれな草の絵をかく
その花びらは 空のかけらのやうに
しづかに しづかに 青くひかる
それは あなたへのひそやかな約束春の風が また頁(ページ)をめくれば
花の匂ひが 部屋にひろがる
「わたしを忘れないで」
小さな花のことばが インクの文字になって
わたしの胸のな...

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あかるい朝の光

やがてオルゴールは うたひ終はり
しんとした闇のむかうから
あたらしい朝のひかりが こぼれだす
青い霧は 窓辺から立ち去り
世界はもう一度 きらめきをとりもどすだれもいない部屋の すみずみまで
やはらかな光の帯が のびてゆく
あんなに深く かなしかった夜も
このひかりのなかに とけてゆくのだ
それは...

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だれもない部屋のオルゴール

夜はしづかに 部屋をみたし
あなたのいない椅子の背に
うすい闇が よりかかつている
机のすみの 小さなオルゴール
だれの手もかりずに いま
ねぢがゆるむやうに 歌ひだすちひさな ちひさな 銀の音色
それはむかしの あかるい唄
けれど だれもきくひとのない部屋で
音符はひとつづつ こぼれおち
冷たい床...

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夕暮れと窓辺

風のやうに 夕暮れはやつてくる
しづかに しづかに 部屋をみたし
ひそやかな影を 床にひろげる
わたしはただ 窓辺にたたずみ
遠い森の 紅(あか)い燃えさしを見つめるガラス窓に ひたいを押しあてれば
ひんやりとした かなしみが伝はる
あのひとひらの あかい木の葉は
いまごろ どこへ流れていつただらう...

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