Be:12 ggantho
- カテゴリ: 自作小説
- 2010/03/30 21:42:31
「大丈夫ですか!?開けてください!」
僕が閉めたドアをガンガン叩く。ホテルの従業員が来たようだ。
「問題ないです」
「でも爆発があったと連絡がありました!」
彼がいらつきながらドアの方を睨む。ばれると面倒なので、手で制してなだめる。
従業員との会話を続ける。
「爆発?悪い夢でも見たんでしょ」
...
ASOBI足りない
「大丈夫ですか!?開けてください!」
僕が閉めたドアをガンガン叩く。ホテルの従業員が来たようだ。
「問題ないです」
「でも爆発があったと連絡がありました!」
彼がいらつきながらドアの方を睨む。ばれると面倒なので、手で制してなだめる。
従業員との会話を続ける。
「爆発?悪い夢でも見たんでしょ」
...
しばらく考えていたが、いい案は思いつかない。それどころか、思考はどんどんネガティブになっていく。
愛香はもう寝入ったようで、その微かな息遣いが聴いてとれる。
自分のベッドまで一度戻ると、ベッドの横にあった鞘を失った剥き出しの剣を手に取った。
こういうのって、なにで手入れするんだろ…...
気がついたのは真夜中だった。
僕はベッドで寝ていたようだ。布団を剥がしながら、隣を見る。
ランプを挟んだ向こうで愛香がもう1つのベッドで寝ていた。
「起きてる?」
「…」
返事はなかったが、怯えていたせいか、揺れたその肩で起きているのが分かった。
 ...
身体の向きはそのままに、右手の剣を逆手持ちに変えながら相手の左側に素早く移動する。
鉄棒が振り下ろされた直後に、剣を彼の喉仏に持っていく。
力を込めてそのまま水平に押していく。
声にならぬ声をあげながら彼は喉を押さえながら倒れる。
むなしい音を立てて鉄棒は転がっていく。
...
「そこの広場だ」
言って、彼はスタスタとそちらに歩いていく。
僕が愛香に軽く手を振ると、愛香は再度僕を睨み、涙をこぼした。
取り巻きは早く行けよ、と促す。
踵を返して金髪の方に向かう。頭では様々なことが浮かぶ。
カモフラがばれない...
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