Nicotto Town



爽やかさん、いらっしゃーい

初冬の金色は、いつからこんなにも胸に沁みる色になったのだろう。
彼女と歩いた放課後の並木道も、今では思い出の中で薄く光っている。 風がふれるたび、彼女の笑い声や、言えなかった言葉がふっと舞い上がる。
あの頃は未来が無限に続くと思っていたのに、いま振り返れば、あの金色の季節ほど儚いものはなかった。...

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三角形の臨界点

あなたとの距離は底辺、
指先は高さ。
わずかな角度の変化で、
私の内側の面積は静かに熱を帯びる。



 触れた点で蕾は弾み、
果実はまだ熟さぬまま滴を滲ませ、
面積の増加はまるで
理性を押し広げる快楽の公式のように、
全身を占める。

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映画 『ジョー・ブラックをよろしく』観た

ブラピの映画なんか見んでええやろって思ってたのに、見始めたら止まらんかった。
『ジョー・ブラックをよろしく』って、なんかジャンルで説明できへん不思議な映画やな。 死神が地上に降りて、ひとりの女性に恋してまう――設定だけ聞いたらめっちゃ突飛やのに、観てる間はなんでか自然に受け入れてもうてる。
日常...

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週二の儀式

週に二度
己の筋をわざと焼きつけるように追い込むと、
その報いが
ほぼ一週間のあいだ、
どこかの筋繊維をひそやかに疼かせる。 痛みは、どこかで積もった
形のないストレスたちが
身を借りて語り出す声なのか、
あるいは
自分の奥底に潜む
奇妙な悦びの回路なのか。 —&mda...

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寺務のうた

木魚の音に合わせて
書類を綴じる僧の手
朱印は祈りの印鑑
帳簿は経巻のように積まれ

コピー機は経机の隣で
白紙を光に変え
FAXは鐘の余韻を運び
メールは線香の煙に溶ける

寺務とは
静けさの中に響く事務
事務とは
俗世の中に潜...

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