ミカミはバタフライの決心を待たずゲーム機の電源を入れた。ボックス内がだんだんと明るくなってきた。それに呼応するようにバタフライはボックスの中に入る。自分の乗っているEMと同じものの全体が見えてきた。
バタフライは軽く眺めた後、またいでみた。
「どうだい、ちゃんと君仕様に改造したんだ、乗り心地は...
もう一度…
ミカミはバタフライの決心を待たずゲーム機の電源を入れた。ボックス内がだんだんと明るくなってきた。それに呼応するようにバタフライはボックスの中に入る。自分の乗っているEMと同じものの全体が見えてきた。
バタフライは軽く眺めた後、またいでみた。
「どうだい、ちゃんと君仕様に改造したんだ、乗り心地は...
二人は病室を出る。その間際、バタフライはもう一度ウルフを見た。人形のように動かないウルフ。自分は何と戦うのだろう?そんな不思議な思いを噛みしめウルフから目を離し、病室を後にした。
ずっと暗いままだった病室にウルフが1人取り残されていたが、まもなく看護師の巡回が来た。
「あら?電気点けて無いじ...
好きな小説は推理、ミステリー小説です^^
今回連載しているお話し『金狼の重圧』はミステリーのはしくれかな^^;
もう10年も前に書いたものを、再編集し載せています
久しぶりに自分の書いたものを読み返すのは恥ずかしいですね^^;
編集せずに全部を載せると、かなり長くなってしまうのでだいぶ端折って...
バタフライは真っ白になった思考をフル回転させ、考える。
病院送りになったことを知らないだと?そんな訳な…………バタフライは思い出していた、前回のウルフとの対戦のことを。自分が転倒し負けて入院していた時のこと、こんな揶揄を耳にした。
『ウル...
「目の前に?」
ミカミはベッドの方を指さす。
暗い個室にやっと目が慣れてきた。目を凝らすと、ベッドの上の男には確かに以前見たウルフの面影があった。この生気の無い抜け殻のような男があのウルフだと言うのか?
全身を使って躍動的に走り、全ての相手を寄せ付けず、EM乗りならば誰もが目標とし憧れていたウ...