Nicotto Town ニコッとタウン

スマホ版あります♪



モッコウバラに寄せて

風が どこからか運んできた
優しい ひそやかな 光のつぶ
それは 生垣をあふれるように
うす黄色の 小さな波となってあなたは 誰を待っているのか
棘のない しなやかな枝をのばし
午後の しずかな日だまりのなかで
あんなに 無邪気に わらっているあぁ 僕の心の 古い窓辺にも
こんな風に 花が咲いた日が...

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ガラスの独房

午前2時。ウィスキーが胃を焼く。
この街の霧は、誰かの嘘のように重く、湿っている。
俺を閉じ込めているのは、鉄格子じゃない。
鏡の中に住んでいる、もう一人の自分だ。「お前は特別だ」と、そいつが耳元で囁く。
「誰にも理解されない、気高い孤独だ」と。
笑わせるな。
それは誇りじゃなく、ただの錆びついた鍵...

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悲しい道化

おやおや、笑ってやってください。
この真っ赤な鼻も、ぶかぶかの靴も、実は私の「識(こころ)」が夜な夜な内職して縫い上げた、安っぽい舞台衣装だったのです。私はこれまで、冷たい観客席から石を投げられるのを恐れて、おどけて見せては顔を引きつらせてきました。けれども、驚いたことに、その「観客」も「石」も、私...

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幻の地獄 無縁2

あなた方が見ているこの世界は、堅牢な城壁のように見えて、実は水面に映る月のようなものです。すべては、あなたの深い底にある阿頼耶識という蔵から溢れ出した「種子」の現れに過ぎません。過去の行いが種となり、それが縁に触れて、今この瞬間の景色を形作っているのです。あなた方は「私がこれを見ている」と言いますが...

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無縁

紫煙の匂いも、降りしきる雨の冷たさも、
すべては俺の「阿頼耶識(」が映し出した幻灯機(プロジェクター)の影。
この街の裏通りに転がっている真実は、
どこかの神が決めたものじゃない。俺の「末那識(エゴ)」が、勝手に意味を貼り付けたラベルだ。指の感触。
バーボンの苦み。
それすらも、心の深淵に蓄積された...

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