もうひとつの夏へ (2)
- カテゴリ: 自作小説
- 2009/08/20 00:51:51
大富豪ビル。文字通りどこかの大富豪が道楽で建てた物だとか、奇抜な外観が、その信憑性を疑いないものにしてしまう。
(大体、金持ちの感性ってのは一般の常識からは大きく逸脱しちまうものだからな・・・)
そんな事を、おもいながら入り口へ立つ。
自動ドアをくぐり、受付を探す。すぐに見つかったのだが、そこで足が...
大富豪ビル。文字通りどこかの大富豪が道楽で建てた物だとか、奇抜な外観が、その信憑性を疑いないものにしてしまう。
(大体、金持ちの感性ってのは一般の常識からは大きく逸脱しちまうものだからな・・・)
そんな事を、おもいながら入り口へ立つ。
自動ドアをくぐり、受付を探す。すぐに見つかったのだが、そこで足が...
さて、ウチには少ない数ではあるが、学生さんもチラホラ来てくれているみたいだ。
夏休みもそろそろ終わり・・・。となるとやっぱりアレ宿題ではないだろうか?
とはいえプリントなんかを手伝うわけにもいかない。
そこで、作文について、少しお手伝いというか参考になればと思う。
いい作文にする為に一番大事なこ...
その日は朝からやけに蝉がうるさかった。今思えばあれが虫の知らせって奴だったかも知れない。
毎晩の暑さにうなされ、今夜もようやくうとうとし掛けた時に、不意に電話が鳴った。
「見たことのない番号だな」
普段なら出たりはしないのだが、なんとなく通話ボタンを押してしまった。
「もしもし」女の声だった...
人の世の、喜びも悲しみも
悠久の宇宙では一瞬の星の瞬き
万物が流転
そう全てが最初から仕組まれていたこと
宇宙で、底知れぬ闇の淵で
いつ果てるともしれぬ無数の光の消長を見続ける者
そいつが仕組んだ、余りに巨大で余りに馬鹿げた
イリュージョン
なれば、すべては幻で、虚ろなる夢に過ぎず...
傷つけあい、涙を流させた夜明け
互いに許しあう術を知らず
道を分かち合ったね
互いの距離は離れてゆくけど
出会った日のときめきは、今も焼きついているよ
失くした者の、大きさに気づいて
けれども、動き出すには遅すぎて
眠れない夜に、一人
君のくれた優しさを想い出す
僕の背中にも、貴女...
|