Nicotto Town ニコッとタウン

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眠りの森 〜言葉の雫〜

ようこそ。ここは、胸の奥に深く沈んだ悲しみや、消えない寂しさを、一滴の水滴のようにそっと救い上げる場所です。木々が深い影を落とす静寂の森。そこは、誰にも見せられない孤独な涙や、言葉にならなかった切ない想いが静かに息づく世界です。独りきりで佇む夜、心に溢れる冷たい雫を、壊れやすいガラス細工のように大切に綴ります。果てしない寂しさに寄り添い、あなたの孤独の影をそっと包み込めますように。静かな痛みを分かち合う、終わらない夜の記録です。

チェリー・ピンクの月と、冷たいエタ

グラスの底に残った氷が、
夜の静寂を小さく笑った。
ラジオから流れるエタ・ジェイムズの声は、
傷だらけの心に注ぐ安物のジンよりずっと濃い。タフでなければ生きていけない。
優しくなければ生きている資格がない。
そんなお決まりのセリフを、
月光に濡れた埠頭の錆びたボラードに呟いてみる。波は黒いインクのよ...

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月の満ち欠けと埠頭のブルース

割れたガラス窓の向こう、
波は黒いベルベットのように埠頭をなでる。
ターンテーブルに落ちた針が、
エタ・ジェイムズの哀愁をかすれた空気に響かせた。"At Last"——ついに愛を見つけた、と彼女は歌う。
だが、この霧深き波止場で待つのは、
裏切りと、錆びつ...

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薔薇月夜の森

★昭和初期の文語調の文体で★
それは誰が遺せしやさしき夢の跡ならむ
草の葉のうしろにて ひそかにささやき交はす夜
森の梢はそよぎ あはき薔薇いろの月は
しづかに澄める空を わたりゆくなり森の奥の 見知らぬ小さきくぼみには
名もなき白き花の ひっそりと咲きてあれ
あわき紅の月ひかりを浴びて
その花びら...

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ストロベリームーンの森4

明けない夜のなかで 森はしずかにため息をつき
私はあなたの名前を 風のなかに失ってしまうしかし 深い闇のむこうから
かすかな光が 梢を優しくたたきはじめる
それは夜を連れ去る あたらしい朝の羽ばたき
ねむっていた小鳥が 小さく瞳をひらき
露にぬれた白い花が また静かに息を吹きかえす薄紅の月は 山の端...

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ストロベリームーンの森3

花はかおりをはなち 鳥はまたねむりにつく
すべてがひとつの幸福な記憶のなかへ沈むとき
私のこころも あなたの影のなかにとけてゆくけれども 夜はあまりにも深く
月の光は 冷たい涙のように
私の手のひらのうえで ただ白く凍えている
あなたはもう どこにもいないのだと
風が耳もとで 何度もささやきつづける...

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