加賀福助と神楽、鬼退治勝負2
- カテゴリ: 自作小説
- 2014/06/18 22:52:54
逃げなくては・・・。こんなところで死んでたまるか。
細い路地からは妖魔がぞろぞろと現れる。
崩れた社(やしろ)からもぞろぞろとやってくる。
蹴飛ばした妖魔はケタケタと笑っている。
それに背筋を凍る寒さがしてきた。
社の方からやってくる妖魔の群れに黒い躰をした妖魔がいる。
目は赤い。
「おい、そは誰ぞ...
グイ・ネクストのつぶやきなどを日記でつづっております。
あと詩をつぶやいたりします
感謝の言葉を発信していきます
逃げなくては・・・。こんなところで死んでたまるか。
細い路地からは妖魔がぞろぞろと現れる。
崩れた社(やしろ)からもぞろぞろとやってくる。
蹴飛ばした妖魔はケタケタと笑っている。
それに背筋を凍る寒さがしてきた。
社の方からやってくる妖魔の群れに黒い躰をした妖魔がいる。
目は赤い。
「おい、そは誰ぞ...
みんな消えていなくなればいいのに。
夕闇の中、断頭台の下でオレはそこにいる村人を呪った。
「やれ!」と、村長の声がする。
短くつまらない一生だった。
オレは妖怪になってこの村を滅ぼしてやる。
・・・。
降りてくるはずの首を刎(は)ねる刃物は降りて来なかった。
「こんにちは」
そのお方はわざわざしゃが...
「覚えていて欲しい。」
そう、祖父、安倍晴明は切り出した。
「今、命がけの行をやっているのは父や母のためかもしれない。だがな、神楽。お前は父や母のために生まれたわけじゃない。父や母を満足させるために生まれたわけじゃない。好かれるために生まれたわけじゃない。」
「じゃあ、嫌われるためなのおじい様」
「...
嬉しいものです。
あい
雨の降りの教会の窓から街道で遊ぶ子どもたちの声を聴く。「わぁー雨だ、雨だ」と、男の子。
「えへへ、ばしゃーーん」と、水溜まりに自らジャンプして飛び込む女の子。他愛もない世界・・・。窓のガラスに映る黒髪をさわり、神楽(かぐら)はふと後ろを振り返る。見ると、赤茶色の中央扉が今にも開こうとしている。きっと...