夢見動物園
遠くの遠くの方の空を見つめ 儚げにうつむくコンドルが一羽 狭い狭いかごの中で ぽつんと黒い影をおとして うつろな眼で空だけを見ている ...
夢見動物園
遠くの遠くの方の空を見つめ 儚げにうつむくコンドルが一羽 狭い狭いかごの中で ぽつんと黒い影をおとして うつろな眼で空だけを見ている ...
ロマーナの空
ロマーナの空は
今日も青い空よ
わたしはここにいる
あなたのそばに
あなたと空と歌と
それだけでいい
オリーブの花が咲く
風にゆれる
...
一緒に生きよう
ねぇ君よ 前に進もう ぼくも一緒に 舟をごくから 前はちっとも 見えないけれど うっすら見える その未来(さき)へと
不安なときも 誰かがいれば 側にいるだけでも...
まわるまわる世界
この地球(ほし)はまわっている 外も中もくるくるまわっている まわってまわって くらくら眩暈がしそうだ
この地球自体がまわる この地球の中の...
第二章 アプリコットの野
「凍りゆく花の野」②
星史の頭の中に、急にセフィロスの力のない声が小さく響いた。星史はその声を聞こうと、ローズ・フローラとつないでいない方の右手を額にあてた。「セイジ!!」とシルビアとローズ・フローラが同時に言った。「ぼくは、大丈夫。大丈夫だから、心配しないで。声が聞...