HANABI(自作小説倶楽部お題)
- カテゴリ: 自作小説
- 2013/08/31 22:13:59
HANABI
副題:自作8月/ 夏の花
夏の夜空の遥か彼方には二つの輝かない星が浮いていた。
「要求を聞こう」
視野に恒星系入れてデュランは腕組みをする。
「要求はない。決定事項だ。この実験領域は処分される」
マゾーラは指示を視野に示した。
「実験領域じゃない。観察領域だ!」
通達をはねつけデュラ...
萌創記<×妄想記>(笑)
できる限り日々の出来事をtwittしていきたいと思います。
HANABI
副題:自作8月/ 夏の花
夏の夜空の遥か彼方には二つの輝かない星が浮いていた。
「要求を聞こう」
視野に恒星系入れてデュランは腕組みをする。
「要求はない。決定事項だ。この実験領域は処分される」
マゾーラは指示を視野に示した。
「実験領域じゃない。観察領域だ!」
通達をはねつけデュラ...
永遠の渚は、海岸線彼方まで、無限遠のその先へと続いている。
記憶の中のマドラ海岸はまさにそのように表現されていた。
蒼天はまるで万華鏡のようにさまざまな様相を映し出すスクリーニング。
雲が星が、さまざまな様相の空模様を作り出す。
幻想だ。
イリュージョンだ
目と耳を覆っている...
見えるものも
聞こえるものも、
何一つとして
関係ないような、ように感じられる
これは現実?
それとも悪夢?
停滞感
あるいは
凪
これは既視感だ。
世界が
あるいは
自らが
同じことを繰り返している
繰り返させられている。
ぐるぐると
同じところを回っているんだ...
連鎖が私の魂を縛り付ける。
解こうと努力しようとすればするほどに、
それらは絡まり締め付ける。
カネと時間と空間のトライアングル。
そのすべてを際限なく望むのに、世界はそれを許さない。
まるで呪いだ。
欲すれば欲するほどに、
その鎖は喰いこみ、身を引き裂こうとする。
それhらは過負荷となって、軋轢と...
いつ、どうしたらそうなれるのか?
合法的に、酒やたばこを手にできるようになったときか?
繁殖行為の結果、遺伝子を次の世代へ渡したときか?
あるいは「もう、おとななんだから」とか「おとなになった」などと他者に言われたときだろうか?
そもそも「おとな」とは、何か?
その定義はなんなのか?
その条件と...