Nicotto Town


うみきょんの どこにもあってここにいない


日々のはざまについて、
地上でみた夢の記憶、
地中で見られた眠りのすきま、
絵画や小説、想像世界、花たちなどについて
静かに渡りを記述しています。

夕焼け

いま時分は日が暮れるのがおそい。
朝焼けと夕焼け。どちらがすきかといえば、夕焼け。
一日のはじまり、よりも、一日のおわり、のほうが。
おわるまえに、たしかにある、あざやかな日没の色。
川にバラ色の空が映るのをみたりすると、
いまだにしんじられない心持がする。
たそがれ、ということばには、人生のたそが...

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泉鏡花のたそがれという狭間へ向かう

泉鏡花をまた読みなおしはじめている。
シネマ歌舞伎『天守物語』で、主演の坂東玉三郎が、
冒頭で侍女たちが天守から釣りをするシーン、魚を釣っているのではない。白露をえさに秋草の花たちを釣り上げているのだけれど、まずこれを変だと思わずに受け入れる事ができない、鏡花の世界にはいってゆけない、ここで見る者を...

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田んぼの水面に映った空

水を張っていた公園内の田んぼ、今週になってようやく苗がうえられた。まだよわよわしい。池にうわった水草のよう。水面には空や木が映っている。わたしはこうした像がすきだった。水にうつった月とか。それは実像ではないから実在しないものなのだろうか。いや、こうして見えているのだから、それでも現実なのだ。書物の世...

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メガネ付…

買ってよかったもの。
金環日食観測ノート(日食観測メガネ付)。
2012年5月21日、一回のために…と買う迄
しばらく悩んでいたのです。
つぎの日食まで、当分出番ないだろうし、
金環日食にいたっては、たしか300年後だし。
でも、これがないと日食みるときに、
目を痛めてしまうというので...

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コウモリ

夕方というより、夜、岸辺で蝙蝠が飛ぶのをみる。蝙蝠をみるとなぜか心がさわぐ。夜のなかで飛ぶ生き物だからかもしれない。鳥でも獣でもない…、イソップだったかの寓話を思い出す。どちらでもありどちらでもないものとして、嫌われてしまう。いや、嫌われるようなことを蝙蝠がした、というのが物語の筋だっ...

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