さようならのルージュ
- カテゴリ: 小説/詩
- 2013/04/04 08:55:50
あの人からもった
ルージュを捨てた
使わないためじゃない
もう忘れたいから
忘れならない日が
いくつつづくのだろう
別れ道で
戸惑う私
はるか遠くまで
光る道を歩きたい
いくつかの分岐点があっても
ルージュを捨てたように
気持ちを入れ替えて
歩いて行けるだろう
再び歩く私
その道は険し...
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あの人からもった
ルージュを捨てた
使わないためじゃない
もう忘れたいから
忘れならない日が
いくつつづくのだろう
別れ道で
戸惑う私
はるか遠くまで
光る道を歩きたい
いくつかの分岐点があっても
ルージュを捨てたように
気持ちを入れ替えて
歩いて行けるだろう
再び歩く私
その道は険し...
春が来た
髪を切り行った
スタッフの人に言われた
「カラーリングしてみたら?」
今までずっと黒髪だった
それが誇りでもあった
「黒髪っていいな」
カラーリングが流行っても
彼はそんなことを言っていた
「長い髪もいいな」
髪は女の命と言うけれど
そんな言葉に左右される
小さい頃から黒髪で
緑の...
「週末に桜を見に行こうよ」
あなたが声をかけた
「私、いいとこ知ってる」
とはいえ、雑誌でみただけ
「それじゃあそこに行こう」
何となく決定してしまった
がっかいしたらどうしよう
桜が咲いてますように
ついてみたらそこは
桜の洪水
裏口からはいったようで
まだ整備されていなくて
でも滝のような花...
4月の最初の日に
休暇を取った
ありえない話だ
でも新年度のこの日に
浄化したいものがあった
それは私の心
飛梅で有名な神社に行った
遠い遠い距離を飛んで行った梅の木
もう花はほとんどなかったけれど
想像することができた
主人恋しさに飛んだ梅
心が熱くなった
裏道を通って
都の散策をする
...
「そうだ 京都 行こう」
CMに誘われて
来てみた 春の京都
観光バスが
幾台も通る
観光客がひしめき合う
友達に教えてもらった
穴場に行く
来ている人もまばらで
桜は満開だった
小さな流れには
花びらで覆われていた
思い出す それは秋の京都
紅葉狩は桜より
観光客も少なくて
あなたの手を取...