フェアリング・サーガ<1.3>
- カテゴリ: 自作小説
- 2010/10/14 20:48:46
<from 1.2>
ヴィンセントが気付くと、ニアは盛り上がる二人を無視して、歩み去ろうとしていた。
「ちょ、ちょっと待って」と、慌てて追いかける。
「なんだ。まだ何かあるのか」と、うざったそうなニアの視線にまたも射される。
しかし、好奇心がヴィンセントを踏み留ませる。
「あなたは、ヴァリスを知っ...
萌創記<×妄想記>(笑)
できる限り日々の出来事をtwittしていきたいと思います。
<from 1.2>
ヴィンセントが気付くと、ニアは盛り上がる二人を無視して、歩み去ろうとしていた。
「ちょ、ちょっと待って」と、慌てて追いかける。
「なんだ。まだ何かあるのか」と、うざったそうなニアの視線にまたも射される。
しかし、好奇心がヴィンセントを踏み留ませる。
「あなたは、ヴァリスを知っ...
・・・Rebooting...
<再起動しました>
ハードウェア:肩周辺に多少痛みあるものの、異常なし。
ソフトウェア:現段階で特に異常は見受けられませんが、早期のメモリ・キャッシュのクリーニングおよびシステムチェックをお勧めいたします。診断結果に応じては更生<再インストール>があるかもしれま...
ゆらゆらゆらと、世界が揺れる気がします。
どうやら、またまた深みにはまり込んでしまったようです。
ただ流されるばかり、漂うばかりに。
時間はまどろむ世界の中に私を置き去りにしてしまい。過去の彼方へと過ぎ去ってしまう。
なにも思いつかない、なにもやる気がしない。あー、動きたくない。何も考えつか...
今宵は、なぜか心が穏やかではありません。
苦々しくとげとげしく、雑音が、うごめくものが。
killしたいkillしたいkillしたいと叫ぶのです。
敵意をむき出して飛びだそうとするそれを、必死に押し付けている感じで。
ざわざわざわと騒ぎ出すのです。
<from 1.1>
時間を迎え、通用口から中へと戻る。再び減圧室へ。扉が閉まると加圧され標準大気圧へと戻される。バイザ隅の外界圧力インジケータの値が標準大気圧へ。最後に外気が正常であることを確認し、スーツの気密を解いた。
無重力の状態から重力区画へ戻ると、短時間だったとはいえ、体重が重くなったよう...