『七夕祭』 (初夢の続きは外伝4)
- カテゴリ: 自作小説
- 2011/07/07 19:52:39
「やっぱりちょっと苦しいな」そう思いながら、松梨は浴衣の帯を撫でた。
薄い紫に朝顔を描いた浴衣は祖母からの贈り物だ。
浴衣は涼しくて良いのだが、みっちりと母親に帯を絞られた。
「綺麗でいるって大変なのよっ!」母は笑いながらそう言った。
「いけないわ、そろそろ始まっちゃう」
少々歩きにくい裾...
「やっぱりちょっと苦しいな」そう思いながら、松梨は浴衣の帯を撫でた。
薄い紫に朝顔を描いた浴衣は祖母からの贈り物だ。
浴衣は涼しくて良いのだが、みっちりと母親に帯を絞られた。
「綺麗でいるって大変なのよっ!」母は笑いながらそう言った。
「いけないわ、そろそろ始まっちゃう」
少々歩きにくい裾...
2周年記念イベントですが
カラオケ大会に決まりました。
去年の3月が第三回大会でしたので
一年ぶり以上の第4回大会となります。
気になるお題は、七夕シーズンということもあり
「タイトルや歌詞に 星・月・宇宙などが入っている、もしくはそれを感じさせる曲」
ということにします。
...
この間、本屋に立ち寄った際、一冊の本が目に留まった。
タイトルは「つなみ」
あの3.11地震を体験した子供たちの作文集だという。
興味があったので購入読んでみる事にした。
そこに書かれていたのは、本当にリアルな被災模様でした。
映像より、ニュースよりリアルな地震の現実。
そしてそんな中で...
「は? 信じらんない!? 何なの?」
鈴は、大声を上げた。涼介は、両手で耳を塞いで耐えた。
「こんなことなら、家に居た方が良かった!」
七夕の人出を甘く見ていた自分にも落ち度はあるだろう。
けれど、なにもそこまで怒らなくても…。 と涼介は思った。
だからそんな鈴の怒号には付き...
少女は、一人佇んでいました。
次のバスが来るまで、あと39分もありました。
そのため他に待っている人はいません。
彼女と動物だけが、その場を支配しています。
(本当は、何を待っているの?)
少女には、わからなかった。
またわかりたくなかった。
(バスじゃないの?)
ますます、わからな...
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